刀 東都住八鍬忠雄作
(とうとじゅうやくわただおつくる)
為贈之福田博至君 昭和癸丑年十月十二日(昭和四十八年)
応需福田家重代之 他ニ不可渡之


Katana:TohtojuYakuwaTadao



現代・東京 拵え付き



刃長:77.6(二尺五寸六分) 反り:2.0 元幅:3.67
先幅:2.86 元重ね:0.90 先重ね:0.65 穴1




 鎬造り、鎬高目庵棟尋常、大切っ先ふくら枯れ気味。 鍛え、総体的に沈み勝ちな小板目肌は、良く詰んで、地色明るく、所々流れ肌が上品に肌立ち、地沸付き、地鉄良好。 刃文、小互の目丁字乱れを主体とした焼き刃は、焼き頭、刃中に金筋、砂流しが頻りに掛かり、匂い口も明るく締まり気味となる。 帽子、乱れ込んで先掃き掛け返る。 茎生ぶ、先刃上がりの入山形、鑢化粧筋違い。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨(ヒケ有り)。 白鞘入り。
 肥後拵え(現代作 全長110センチ 柄26センチ 鞘 乾石目茶塗り、上部焦げ茶刻み有り こじり、赤銅研磨地 返り角、栗型、鯉口角、下げ緒茶色 柄 親鮫に卯の花裏革巻き 縁頭、赤銅地毛彫雷文図 目貫赤銅容彫金象嵌万年青の図 鍔 赤銅研磨地海鼠透)付き。



【コメント】
 八鍬忠雄は、昭和十九年生まれ、靖国並びに無鑑査刀匠である八鍬靖武の子で、父に学び、昭和四十八年に作刀認可を受けると、同年作刀技術発表会に初出品、以後優秀賞、奨励賞などを七回受賞、忠雄は本名で、刀匠銘は八鍬武蔵と言います。作風は父同様、粟田口藤四郎吉光、新藤五国光、来国俊などを狙った細直刃調、直刃に小模様の乱れを交えた出来を得意とし、南北朝期の相伝備前鍛冶を狙った作もまま見受けられます。
 本作は昭和四十八年、同工二十九歳の頃、前述したように、刀匠として独り立ちした記念すべき年の作です。寸法二尺五寸六分、ふくらの枯れた大切っ先、元幅3.67㎝、先幅2.86㎝、重ねも1㎝近くある、正に豪壮無比な一振り、とにかく刀が重く、刀身のみで1,216gあります。総体的に沈み勝ちな小板目肌は、良く詰んで、地色明るく、所々流れ肌が上品に肌立ち、小互の目丁字乱れを主体とした焼き刃は、焼き頭、刃中に金筋、砂流しが頻りに掛かり、匂い口も明るく締まり気味となっています。長船兼光、盛景、義景など、南北朝期の相伝備前鍛冶を狙った作と思われます。
 付属の外装は肥後拵え、金具は赤銅磨き地海鼠透かし鐔など、赤銅系でまとめ、塗りもお洒落で格好良く誂えてあります。
 八鍬忠雄武蔵、注文打ちによる入念作、同工最初期の貴重な一振り、見栄えのする肥後外装と共にお楽しみ下さい。
















【売約済】商品番号:L-548 刀 東都住八鍬忠雄作 拵え付き

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