刀 (太刀銘)肥前国忠吉(八代初期銘)
(ひぜんのくにただよし)


Katana:HizennokuniTadayoshi



新々刀・肥前 江戸後期
特別保存刀剣鑑定書
本阿弥光遜鞘書き付き




先幅:2.50 元重ね:0.63 先重ね:0.53 穴1



 鎬造り、鎬低く庵棟尋常、中切っ先強く張る。 鍛え、小板目に小杢目を交えた地鉄は、地沸を微塵に厚く敷いて、細かな地景が良く入った見事な小糠肌で、地鉄概ね精良。 刃文、直湾れ調の焼き刃は、刃縁に美しい小沸が万遍なく付き、匂い深く、刃中葉が繁く入って、匂い口も潤むように明るい。 帽子、直調で先小丸に深く返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢切り。 銀二重ハバキ。 時代研磨(僅かにヒケ、小サビ、細かな刃アタリ有り)。 白鞘入り。
 



【コメント】
 八代忠吉は、享和元年生まれ、橋本新左衛門と言い、晩年は内蔵允(くらのじょう)と称しました。六代近江守忠吉の孫で、七代の甥に当たりますが、七代に嫡子が居なかったため、養子として迎えられました。文化十三年に、七代目が二十八歳で急死すると、弱冠十七歳で八代目を継ぎました。年紀作に見る活躍期は、天保八年から安政六年まで、同年五十九歳で没しています。生涯を通じて、受領を頑なに拒んだと伝わる、気骨溢れる刀工で、同派にあっても、非常に人気の高い名工です。
 本作には年紀がありませんが、鑑定書にも但し書きがあるように、同工初期天保頃の作になります。寸法二尺三寸二分、切っ先強く張って、反り高く、元幅3.20㎝、先幅2.50㎝、元先身幅の差がほとんどない雄壮なスタイルで、地刃の状態は、現代刀の如く健やかです。小板目に小杢目を交えた地鉄は、地沸を微塵に厚く敷いて、細かな地景が良く入った、見事な小糠肌を呈しており、 直湾れ調の焼き刃は、刃縁に美しい小沸が万遍なく付いて、匂い深く、刃中葉が繁く入って、匂い口も潤むように明るい出来です。地刃の冴えは見事で、初期作ながら、同工の代表作に成り得る優品です。八代の作は、割と優しい姿のものが多いですが、本作は堂々たるもので、初代晩年の武蔵大掾忠廣時代、三代陸奥守忠吉に、このような作があることを考えると、本作もおそらくそれを狙ったものと思います。初代三代と言えば、忠吉一門の中にあって一、二を争う名工ですが、本作もそれに比して勝るとも劣らない、同工中の白眉とも一振りです。ほとんど研ぎ減りしておらず、自身を持ってお薦め出来る、八代忠吉の自信作です。














商品番号:L-734 刀 (太刀銘)肥前国忠吉(八代初期銘) 特別保存刀剣鑑定書 本阿弥光遜鞘書き付き

価格: ¥1,100,000 (税込)

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