刀 来国光(無銘)
(らいくにみつ)


Katana:Raikunimitsu



古刀・山城 鎌倉最末期 最上作
第六十二回重要刀剣指定品
探山先生鞘書き有り




刃長:67.7(二尺二寸三分強) 反り:1.8 元幅:2.81
先幅:2.09 元幅:0.65 先幅:0.50 穴4




 鎬造り、鎬庵棟尋常、中切っ先延び心あり。 鍛え、精美な小沸を微塵に厚く付けた小板目肌は、細かな地景を配し、刃寄り、鎬寄りには、ほのかに沸映りが立って、地色が明るく地鉄精良。 刃文、僅かに湾れを帯びた直刃は、刃縁柔らかく締まり気味で、細かな小足、葉が間断なく入り、刃冴える。 帽子、直調で先僅かに掃き掛け小丸に返る。 茎磨り上げ、先切り、鑢切り。 銅に金着せハバキ。 最上研磨充分。 白鞘入り。



【コメント】
 来国光(無銘)の重要刀剣、全てに於いて正に王道、完璧な来です。
 国光は国俊の子と伝わり、来一門の正系を継ぎ、現存する年紀から見ると、鎌倉末期の嘉暦元年(一三二六年)から、南北朝中期の観応二年(一三五一年)に掛けて活躍した同派筆頭鍛冶です。同工には国宝三口を始めとして、重要文化財十九口、重要美術品二十三口が存在し、その数は来国俊と並んで、同派中突出しており、名実共に同派の最高峰です。また同工はその活躍時期が、鎌倉末期から南北朝中期に掛けてであるため、現存品の太刀、短刀を見ても、寸法、造り込み、身幅など広狭長短様々で、刃文に付いても、伝統の直刃のみならず、直刃調に足入りのもの、直刃調に小互の目、小丁字、小乱れを盛んに交えるもの、互の目や小湾れが大模様に乱れたものなど多彩を極めており、大変器用な刀匠であったことが知られています。在銘品は太刀より短刀が多く、父国俊と並んで短刀の名手としても有名です。銘振りは初期から晩年まで五通り程あり、それによって作刀時期がほぼ判別します。同工には名物が多数あり、『有楽来国光(国宝)』、『塩川来国光(重要文化財)』、『池田来国光(重要文化財)』などが有名で、どれも『享保名物帳』に所載されている天下の名品です。そのどれもが嘉暦(一三二六~二九年)から元徳(一三二九~三一年)頃の作であることから、同工に取っては、鎌倉最末期が最良の時期であったことが分かります。
 本作は、ややふくらの枯れた切っ先に延び心があり、元先身幅の差が少ない、しっかりとした造り込みで、気品を備えながらも強みが増してくる刀姿は、鎌倉最末期の典型的な姿です。精美な小沸を微塵にまとった最上の小板目肌は、細かな地景を無数に配し、刃寄り、鎬寄りには、ほのかに沸映りが立って、地色明るく、僅かに湾れを帯びた伝統の来直刃は、刃縁柔らかく締まり気味で、細かな小足、葉が間断なく入っています。地肉、刃肉共に健やかなることこの上なし、焼き刃も元から先までピーンと張り詰めて、品良く丸く返る来帽子で結んでいます。本作は前述したように、刀姿は勿論、地刃の冴え、出来からしても、嘉暦から元徳頃、同工最良期の作と考えられます。
 昨年重要刀剣に指定されたばかりの大変生ぶい逸品、近年稀に見る素晴らしい来国光です。これが来直刃、来地鉄の典型、正に王道ど真ん中の名作、完璧に美しい来国光、自信を持ってお薦め致します。














【売約済】 商品番号:V-1581 刀 来国光(無銘) 第六十二回重要刀剣指定品 探山先生鞘書き有り

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