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刀 銘 備前国住長船祐定作八郎治郎 天文廿一年八月日(1553年) 

Katana:Bizenkoku ju Osafune Sukesada saku Hachiro Jiro Tenmon 21 nen 8 gatsuhi(1553)/Koto/Late Muromachi-period/NBTHK:HOZON  

古刀・備前 室町後期 日本美術刀剣保存協会:保存鑑定 
刃長:68.3cm(二尺二寸六分弱) 反り:2.3cm 元幅:3.40cm 先幅:2.12cm 元重ね:0.84cm 先重ね:0.50cm 目釘穴:2個



鎬造り、庵棟。 鍛え、板目肌に小板目肌混じり、良く練られた柔らかみのあ精良に詰んだ地鉄に沸良く付き乱れ映り立つ。 刃文、直刃仕立ての湾れ刃に刃縁・刃中と頻りに砂流し・金筋掛かり所々二重刃となる。 帽子、刃文のまま深く乱れ込み僅かに返る。 茎生ぶ(二寸ほど区送る)、先栗尻、鑢勝手下がり。 銅に金着せハバキ。 時代研磨十分。 白鞘入り

「コメント」
戦国時代の刀剣は、需要が増し質よりも数を多く量産することが求められました。いわゆる『数打ち』と呼ばれる粗製品です。しかし、中には『注文打ち』と呼ばれ、武器としての刀という観念を超越して、日本の伝統である美の表現に重きを置き、実用と美の両方を兼ね備えた刀剣も多く造られています。この八郎治郎祐定と銘打たれた一振りが、それに当たると思われるのです。為打ち銘は入っていませんが、出来栄えをみる限りではこの思いは強まるばかりです。乱れ映り立つ地肌は板目を基調とし、時折梨地の如く精良に詰んだ肌が顔を覗かせます。刃縁には多数の二重刃が掛かり、刃中・刃境には元から先まで絶え間なく金筋・砂流しが豊麗に働いて焼刃にこの上ない凄味を与えています。八郎治郎は、『天文祐定』と呼ばれこの天文期(1532〜1555年)に数多くの名品を残している与三左衛門尉祐定、若しくはその父である彦兵衛尉祐定の門人と言われ、本国は備前ですが、後に美作津山の地に移住しています。天文21年と刻されたこの一作は、津山に移り住み、師から受け継いだ匠の技が円熟味を増した頃のものでしょう。希に刀の添銘に『一期一腰』と刻まれたものを見ますが、刀工がありったけの力を振り絞って満足のゆく作品が出来たときに入れると聞きます。そういう意味でこの刀も、鉄質極上でこれを創出した鍛冶の心が形となって表れたと見るべき名作です。
商品番号:V-498
¥1.380.000

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