鍔:菊花透図
Tsuba:Kikuka Sukashi Zu
江戸前期
無銘甚吾として保存刀装具鑑定書付き
縦69.7mm 横66.3mm 厚3.1mm 重74g
【コメント】
鉄槌目地堅丸形 地透 真鍮象嵌 鋤残土手耳
甚吾は平田彦三の門人で甥でもあったといわれる肥後鍔工です。
この鍔は、地金強く、土手耳に仕上げ、平地に窪みを施し、焼手腐らかし手法で変化を見せ、形も若干歪感を出し、一見鈍な印象を与えますが、独特で強烈な個性を醸しています。
「疎なるところ、もっとも妙」と言われる、人の心を引き付けて止まない甚吾の作です。
専用桐箱入り