刀 友次(宇多)
(ともつぐ)


Katana:Tomotsugu



古刀・越中 室町後期
特別保存刀剣鑑定書並びに特別貴重刀剣認定書付き
『有銘古刀大鑑』所載品




刃長:73.2(二尺四寸二分弱) 反り:2.2 元幅:2.87
先幅:1.82 元重ね:0.70 先重ね:0.46 穴2




 鎬造り、鎬尋常庵棟低い、中切っ先。 表裏二筋樋があり、表は腰元付近で喰い違いとなり、ハバキ下で掻き流す。 鍛え、やや黒みを帯びた北国地鉄には、板目肌が細かく肌立ち、流れ心の肌合いを交えながら、地沸良く付き、地景を配して、独特の地映りが断続的に現れ、地鉄良好。 刃文、沸出来の小乱れ刃を焼いており、刃縁細やかに変化して、刃中小足、葉がふんだんに入るなど、匂い口明るく締まり気味となる。 帽子、直湾れ調で大丸風となり、先僅かに掃き掛けて焼き詰める。 茎磨り上げ、先切り、鑢切り。 銅に金鍍金ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。



【コメント】
 越中国宇多一派は、鎌倉末期の古入道国光を祖とし、南北朝期には古入道の子とされる国房、国宗、門下の国久、国次、友次らが活躍、以後同銘が室町末期まで継承されています。これらの内、南北朝期を下らない作を古宇多、それ以降を宇多と汎称しています。同派は元来、大和国宇陀郡の出身であるため、地刃には自然と大和風が強く現れますが、中には同じ越中国の名工である、則重、江を思わせる相州伝風のものも見られます。
 本作は宇多友次の貴重な在銘品、友次は前述のように同派の代表工で、初代を南北朝後期永徳(一三八一~八四年)頃とし、以後同銘が室町末期まで続いていますが、本工は明応(一四九二~一五〇一年)頃の友次で、『有銘古刀大鑑』所載品の一振り、また本刀そのものではありませんが、『藤代大鑑』こと『日本刀工辞典』にも、同派室町期の代表工として、掲載されている刀工です。
 一寸程磨り上がっていますが、二尺四寸二分弱あり、先反りの付いたしなやかで美しい姿を示しています。
 やや黒みを帯びた北国地鉄には、板目肌が細かく肌立ち、流れ心の肌合いを交えながら、独特の地映りが断続的に現れています。沸出来の小乱れ刃を焼いており、刃縁細やかに変化して、刃中小足、葉がふんだんに入るなど、刃が如何にも古調で、帽子も先が焼き詰め、表裏に二筋樋があり、表は腰元付近で喰い違いになるなど、大和物の特色を随所に示した宇多友次の佳品です。
 『有銘古刀大鑑』でも触れているように、棟から鎬地に掛けて、しなえ風の鍛えがありますが、この度特別保存鑑定が付いたことからも分かるように、その分を差し引いても余りある、貴重な現存作であることが分かります。
 寸法もしっかりあり、見所の多い宇多友次の代表作です。














【売約済】商品番号:L-968 刀 友次(宇多) 特別保存刀剣鑑定書並びに特別貴重刀剣認定書付き 『有銘古刀大鑑』所載品

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