脇差し 無銘

Wakizashi:Mumei



古刀・相模 室町後期



刃長:37.7(一尺二寸四分強) 反り:1.0 元幅:2.73 元重ね:0.53 穴1



 平造り、庵棟尋常。 表は棒樋をハバキ上で丸留めにし、茎に草の倶利伽羅残り、裏は棒樋をハバキ下で丸留めにし、茎に八幡大菩薩の文字彫り僅かに残る。 鍛え、やや黒み勝ちな地鉄には、板目流れ心に肌立ち、地沸付き、地鉄良好。 刃文、腰開き気味の互の目乱れを主体とした刃文は、丁子風の刃を交えて、沸匂い厚く付く。 帽子、湾れ調で先掃き掛け返る。 茎大磨り上げ、先栗尻、鑢勝手下り。 赤銅ハバキ。 時代研磨(小サビ有り)。 



【コメント】
 本作は寸法一尺二寸四分強の平身の脇差し、室町後期の作で、元来ハバキ上辺りに収まっていた生ぶ彫りが茎に残っていますので、丁度茎の長さ分だけ五寸程磨り上がっているかと思います。
 表は草の倶利伽羅、裏は大半が消え掛けていますが『八幡大菩薩』の文字彫りが残されており、典型的な相州彫りで良い彫り物です。
 板目が肌立つ鍛え、腰開き気味の互の目乱れを主体とした刃文は、丁子風の刃を交えて放胆な出来は、綱廣、廣次、助廣、総宗、康国、康春など、末相州鍛冶の一作風を示しています。焼き刃の雰囲気的には廣次辺りでしょうか。中々楽しめる逸品です。   














商品番号:M-207 脇差し 無銘

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