短刀 兼涌
(かねわく)


Tanto:Kanewaku



古刀・美濃 室町後期
海軍短剣拵え入り(昭和期型)
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:26.9(八寸九分弱) 反り:僅か 元幅:2.40 元重ね:0.49 穴2



 平造り、庵棟低い。 表裏棒樋をハバキ下で掻き流す。 鍛え、板目が流れ心に肌立ち、白け映りほのかに立ち、地沸良く付き、地鉄良好。 刃文、細直刃調の刃文は、ほつれを交えて、刃縁匂い勝ち小沸付き、匂い口沈み勝ちに潤む。 帽子、直調で先掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢檜垣。 銅に金鍍金ハバキ。 時代研磨(ヒケ、小サビ有り)。
 海軍短剣拵え(全長・44.0、柄・11 白鮫巻き 総金具、真鍮地金鍍金桜花図 鞘、黒塗り鮫研ぎ出し 桜花型合わせ目釘)入り。
 



【コメント】
 海軍士官短剣は、明治十六年に制定された旧帝国海軍将校の正式装備品です。任命時に天皇又は帝国海軍より賜る品で、これを所持することが一つのステータスであり、何よりも名誉なことでした。以降、昭和二十年の終戦までの約六十年間、基本的にそのスタイルに変更はありませんが、制定当時の明治初期型と昭和後期型では、初期型の方が高品質であり、細部に目を凝らすと、柄の材質、金具の品質、細工等に差異が見られることは否めません。これは物資の不足等に起因するものです。 
 本作は昭和期型、金具類に多少のスレ、鞘の先石突部分の金具に少し凹みがありますが、通常より一回り大振りの貴重な外装です。
 通常外装全長は36~40㎝くらいですが、本作は44㎝ある特注サイズで、柄の金線に緩み、傷みはなく、ストッパーもピシッと止まります。
 刀身は美濃関鍛冶の兼涌、同銘が数代に渡り、銘鑑によると、文明、天文、慶長頃となっていますが、本工は銘振り、造り込みからして、天文頃の兼涌と鑑せられます。
 細直刃調にほつれを交えた刃文は、匂い勝ちに小沸付き、匂い口沈み勝ちに潤み、板目が流れ心に肌立ち、白け映り立つなど、美濃物特有の渋い出来で、多少肌が緩む箇所もありますが、特別保存鑑定がピシッと付いた真面目な一振りです。これは内外見過ごせません。










商品番号:M-253 短刀 兼涌 特別保存刀剣鑑定書付き 海軍短剣拵え入り(昭和期型)

価格: ¥598,000 (税込)
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