刀 美濃国御勝山麓住藤原永貞作之
(みののくにおかちさんろくじゅうふじわらのながさだこれをつくる)
応矢土嘉左衛門幸孝需
文久二年臘月(ろうげつ=十二月)吉日(一八六二年)


Katana:Minonokuni Okachisanrokuju Fujiwarano Nagasada



新々刀・美濃 拵え付き
保存刀剣鑑定書付き




刃長:72.4(二尺三寸九分弱) 反り:1.4 元幅:3.22
先幅:2.40 元重ね:0.70 先重ね:0.48 穴1




 鎬造り、鎬高め三ッ棟高め、中切っ先。 鍛え、小板目沈み勝ちに詰み、所々肌立ち地沸厚く付き、地鉄良好。 刃文、大湾れに互の目を交えた刃文は、刃縁の沸匂い一際深く、匂い口も潤むように明るい。 帽子、焼き深く掃き掛け深く返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢化粧筋違い。 銅に赤銅着せハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。
 上打ち刀拵え(幕末期 全長102.5センチ 柄長25.5センチ 鞘 黒石目に雲模様 こじり、鉄石目地容彫金象嵌、撫子図 柄 親鮫に黒柄巻き 縁頭、赤銅魚子地据え紋象嵌金色絵、龍図 目貫、赤銅容彫、這龍図 鍔 鉄地丸形透金象嵌、梅枝桔梗図)付き。



【コメント】
 永貞は松井治一郎と言い、文化六年(一八〇九年)、松井直三郎の子として現在の岐阜県不破郡垂井町表佐(おさ)に生まれました。
 銘文にまま見られる『御勝山』とは、生地である表佐より北へ向かって程近い岐阜県大垣市赤坂町にある海抜53メートルの丘陵で、正式には岡山と言います。慶長五年(一六〇〇年)、関ヶ原合戦で東軍の総大将徳川家康の本陣が構えられ場所で、天下分け目の大合戦に勝利を得た徳川ゆかりの地を記念して、『御勝山』の名を与えられたと云います。
 同工は地元以外でも鍛刀しており、万延元年(一八六〇年)頃には伊勢国田丸、文久三年(一八六三年)頃からは江戸青山、一時紀州徳川家の御用鍛冶として紀伊、 晩年は京都で公卿、勤皇家のために鍛刀しています。明治二年、六十一歳で没。
 作風は、身幅しっかりとした長寸の作が多く、互の目乱れを主体とした沸出来の刃文は、一見清麿一門を思わせるものがあります。また新選組隊士河合耆三郎(きさぶろう)の愛刀としても有名です。
 本作は文久二年、同工五十四歳の頃、『美濃打ち』の注文作です。
 寸法二尺三寸九分弱、三ッ棟で身幅重ねのガシッとした地刃健全な一振り、大湾れに互の目を交えた刃文は、刃縁の沸匂い一際深く、匂い口も潤むように明るい出来映えです。
 刃に鍛え等が少しありますが、同工らしい放胆な焼き刃で見栄えがします。 
 付属の幕末期外装は、瑞雲模様の黒石目鞘、金具類は縁頭に赤銅地据え紋象嵌龍図など、中々良い物を使って渋くまとめています。
 御勝山永貞の『美濃打ち』注文作、同工円熟期の貴重な一振りになるでしょう。
















【商談中】 商品番号:M-363 刀 美濃国御勝山麓住藤原永貞作之 拵え付き 保存刀剣鑑定書付き

価格: ¥1,200,000 (税込)

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