脇差し 水心子正秀
(すいしんしまさひで)
寛政七年八月日(一七九五年)


Wakizashi:Suishinshi Masahide



新々刀・武蔵 江戸後期
最上作 拵え付き
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:45.5(一尺五寸強) 反り:0.7 元幅:3.03
先幅:2.12 元重ね:0.71 先重ね:0.50 穴1




 鎬造り、鎬尋常庵棟低い、中切っ先僅かに延び心。 鍛え、小板目沈み勝ちに詰んだ地鉄は、地沸を厚く敷き、細かな地景良く働き、地鉄精良。 刃文、濤瀾風大互の目乱れを主体とした焼き刃は、刃縁の沸匂い一際深く、刃中互の目の沸足繁く入り、匂い口も明るく冴える。 帽子、直調で先小丸に長く返る。 茎生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢化粧筋違い。 銅に銀着せハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。
 上脇差拵え(近代作 全長71センチ 鞘 金梨地鞘 栗型、鯉口金塗り 小柄笄、赤銅魚子地据紋象嵌色絵、藤花図 下げ緒藤色 柄 親鮫に卯の花蛇腹巻き 縁頭、赤銅平象嵌、麻葉模様に雨龍図 目貫、赤銅容彫金色絵、葵に菊枝図 鍔 素銅に毛彫金象嵌、金覆輪、荒波図)付き。  



【コメント】
 正秀は、川部儀八郎と言い、寛延三年(一七五〇)生まれ、出羽国山形の出身で、始め武蔵国川越にて、下原鍛冶で武蔵太郎安国門人の武蔵丸吉英に学び『宅英』と銘じました。後に『英国』、安永三年(一七七四)には、山形藩主秋元家に抱えられて、『正秀』と改銘し、『水心子』と号しました。文政元年(一八一八)、二代白熊入道に名跡を譲り、『天秀』と改銘、文政八年(一八二五)、七十六歳で没。
 正秀が『新々刀の祖』と呼ばれる由縁は、大慶直胤、細川正義、角元興等々、二百近くに及ぶ門弟を輩出し、江戸中期以降、沈滞していた刀剣界に再び上昇気運をもたらした立役者であったこと、また理論と実技の両面に卓越していた同工の著書によって、他の刀匠の鍛刀技術革新に貢献したことなどに因ります。
また大慶直胤、源清麿と共に『江戸三作』とも呼ばれる新々刀最高峰鍛冶です。
 作は安永(一七七二~八一)初め頃から文政頃まで、作風は、初期の安永から享和(一八〇一~〇四)頃までは、大坂新刀を狙った越前守助廣風の濤瀾刃、井上真改風の直湾れ刃、稀に一竿子忠綱風の互の目丁子刃など、焼きの深い、華やかな作が多く、文化(一八〇四~一八)以降は、自らが『刀はすべからく鎌倉期へ回帰せよ』と提唱した、いわゆる『復古刀鍛錬法』の実践から、鑑賞的な華やかさではなく、実用を本位とした穏やかな直丁子風の作風へと移行して行きました。
 稀に見られる彫り物に付いては、自身彫りも多少あるとされていますが、特に優れた作は、弟子の本荘義胤の手によるものとされています。
 文化初年頃から継続的に茎に見られるようになる特有の刻印は、『日天』の文字を独鈷剣の如く図案化したもので、贋作予防として同工が創始したものです。
 本作は寛政七年、同工四十六歳の頃の前期作、越前守助廣の濤瀾刃写しの名品です。
 寸法一尺五寸強、切っ先僅かに延び心でカチッとした脇差し、濤瀾風大互の目乱れを主体とした焼き刃は、刃縁の沸匂い一際深く、刃中互の目の沸足繁く入り、匂い口も明るく冴えています。小板目沈み勝ちに詰んだ地鉄は、細かな地景良く働き、刃縁の黒光りする荒沸が地にこぼれて湯走り状となる同工の手癖も顕著です。
 拵えは艶やかな金梨子地鞘で、金具類もとても雰囲気良く、存分に飾ってお楽しみ頂けます。 
 前述したように、正秀の作風は前期と後期で趣が異なります。本作は前期を代表する典型作としてお薦め出来る逸品、前期の濤瀾刃は中々出て来ません。


















【売約済】商品番号:M-508 脇差し 水心子正秀 特別保存刀剣鑑定書付き 拵え付き

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