短刀 和泉守兼定(会津十一代)
(いずみのかみかねさだ)


Tanto:Izuminokami Kanesada



新々刀・陸奥 明治最初期
保存刀剣鑑定書付き
探山先生鞘書き有り




刃長:18.6(六寸一分強) 反り:僅かに内反り 元幅:2.23 元重ね:0.74 穴1



 平造り、庵棟低め。 鍛え、板目、杢目、流れ肌が地景を交えて上品に肌立つ鍛えで、地沸良く付き、地鉄良好。 刃文、互の目乱れに湾れを交えた焼き刃は、刃縁良く沸付き、ほつれを交えて、金筋、砂流しが頻りに掛かり、匂い口は潤むように明るい。 帽子、湾れ調で沸付き先強く掃き掛け返る。 茎生ぶ、先浅い入山形、鑢大筋違い。 銅ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。


【コメント】
 十一代兼定は、天保八年、会津若松城下に十代の子として生まれました。幼名を友弥、後に清右衛門と改めています。
 十四歳の頃より、父に付いて鍛刀を学び、嘉永五年、十六歳の頃に会津藩に出仕、初め『兼元』と銘し、嘉永七年、十八歳の頃からは、父の代作代銘も行っています。
 文久三年四月、藩主松平容保の命により上洛、京都御所の警護に当たり、同年十二月、『和泉守』を受領、同時に『兼定』へ改銘しました。
 元治二年二月に会津へ帰国、慶応元年八月、家督を相続、明治二年九月、父が没した後、藩命により、越後国加茂へ移住、以降明治七年九月までの五年間、この地で鍛刀しました。これを『加茂打ち』と言います。明治三十六年、六十七歳没。
 作風は、小板目の良く詰むもの、無地風、板目がうねる肌物、柾目鍛えなどが見られ、刃文も直刃、湾れ、互の目乱れ、三本杉風互の目等、多岐に渡ります。
 本作は寸法六寸一分強、重ねのガシッとした地刃健全な一振り、年紀はありませんが、『兼』の字体から慶応以降の作と分かり、また本作のような細鏨の銘振りは、『加茂打ち』に良く見られますので、おそらくは明治二~七年頃の作と鑑せられます。
 板目、杢目、流れ肌が地景を交えて上品に肌立つ鍛えで、互の目乱れに湾れを交えた焼き刃は、刃縁にほつれを交えて、焼き頭に金筋、砂流しが頻りに掛かるなど、小振りな短刀ですが、同工の魅力が凝縮された典型作優品です。
 かの有名な新撰組鬼の副長、土方歳三の愛刀としても名高い会津十一代兼定、昨今の刀剣ブームの追い風に乗って、更にその人気に拍車が掛かっています。これは見逃せない一振りです。












商品番号:M-567 短刀 和泉守兼定(会津十一代) 保存刀剣鑑定書付き 探山先生鞘書き有り 

価格: ¥698,000 (税込)
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