脇差し 長曽祢興正
(ながそねおきまさ)


Wakizashi:Nagasone Okimasa



新刀・武蔵 江戸前期 最上大業物
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:52.3(一尺七寸三分弱) 反り:1.1 元幅:3.18
先幅:2.02 元重ね:0.72 先重ね:0.49 穴1




 鎬造り、鎬高め庵棟低め、中切っ先。 鍛え、小板目が総体的に良く詰み、地色明るく、細かな地景を配し、地沸厚く付いて、地鉄良好。 刃文、互の目乱れを主体にして、小互の目、湾れを交え、刃縁の匂い一際深く、荒沸が良く付き、所々沸裂け状を呈し、刃中沸足入り、柔らかな金筋掛かり、匂い口明るい。 帽子、直調で焼き深く、烈しく沸付いて、先掃き掛け長く返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢勝手下がり。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。  



【コメント】
 興正は、長曽祢一族の生まれで通称を庄兵衛と云い、興里虎徹の一番弟子で後に養子となり、延宝六年に師が没した後に虎徹二代目を襲名したと云います。師存命中はその協力者としても鍛刀していたため、自身作は比較的少ないですが、師伝を良く学び、師同様に『最上大業物』に列せられる名工です。
 生没年は不明ですが、活躍期は寛文から元禄頃まで、数少ない年紀作で見ると、寛文十三年が上限、元禄三年が下限となります。
 作風は、師に倣った数珠刃、湾れ互の目、大乱れ風、極稀に直刃もあります。
 銘振りは、ほとんどが『長曽祢興正』の五字銘で、稀に『長曽祢興正作之』、『長曽祢虎徹興正』銘があり、『虎徹』銘の場合は、『虎』の字がいわゆる『ハネ虎』銘となります。興正の銘は多種多様で年紀作も僅少なため、銘振りによる確実な時代分けは困難ですが、『興』の字などによってある程度可能です。
本作は寸法一尺七寸三分弱、年紀はありませんが、『興』の字の足部分が跳ねた字体になっていることから、延宝二、三年頃の作と鑑せられます。
 互の目乱れを主体にした刃文は、小互の目、湾れを交え、刃縁の匂い一際深く、荒沸が良く付き、所々沸裂け状を呈し、刃中沸足入り、柔らかな金筋掛かり、匂い口も明るく冴えています。鍛えは細かな地景を交えた小板目が良く詰み、所々大模様に肌立つなど、地刃共に長曽祢一派の典型的な作風を示しています。
 地に鍛え等が少し見られますが、最上大業物、二代虎徹こと長曽祢興正の覇気溢れる健全な逸品、地鉄、刃縁の明るさは流石です。
















【商談中】 商品番号:M-606 脇差し 長曽祢興正 特別保存刀剣鑑定書付き

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