脇差 備州長船清光(孫右衛門尉)
(びしゅうおさふねきよみつ)
元亀三年二月日(一五七二年)


Wakizashi:Bisyu Osafune Kiyomitsu



古刀・備前 室町末期
拵え付き
特別保存刀剣鑑定書付き
探山先生鞘書き有り




刃長:33.4(一尺一寸) 反り:0.4 元幅:2.99 元重ね:0.70 穴:2(内1埋)



 平造り、庵棟尋常。 表に行の倶利伽羅、裏に喰い違いの菖蒲樋をハバキ上で角留める。 鍛え、大板目、大杢目、流れ肌がうねるように肌立ち、所々小板目交じり、地沸、地景をふんだんに配し、総体的に映り気があり、地鉄良好。 刃文、小沸出来の直刃調で、刃縁僅かにほつれ、刃中小足、葉入り、金筋、砂流し掛かり、匂い口やや沈み勝ちに締まり気味となる。 帽子、直調で先やや尖り心に掃き掛け深く返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢切り。 銅に金鍍金二重風ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。
 脇差拵え(江戸期 全長59.5 鞘 黒の呂塗りに青貝散で、亀を蒔絵して文様とし、薄い銀を竹の模様に巻く こじりは銀地毛で松を模り毛彫 障りは、素銅地色絵、男山、江戸と彫られた酒樽図 小柄、赤銅研磨地容彫象嵌色絵、滝の図 朱軸に卯の花緑縁下げ緒 柄 親鮫に黒柄巻き 縁頭、赤銅研磨地据え紋象嵌色絵、貝合わせ図 目貫、赤銅容彫金色絵、梅に鼠の図 鍔 木に黒漆変わり形、銀覆輪、金蒔絵、波に千鳥の図 銅に金着せ切羽)付き。



【コメント】
 末備前とは、室町時代後期、大凡文明(一四六九~八七年)以降の備前長船鍛冶の作刀を指しています。その末備前鍛冶にあって、清光を名乗る者は多数いますが、天文(一五三二~五十五年)頃の五郎左衛門尉、永禄(一五五八~七十年)から元亀(一五七〇~七三年)頃の孫右衛門尉清光親子の実力、人気は群を抜いており、末備前中特に直刃調の出来を得意とする名工です。
 本作に俗名はありませんが、その特徴的な銘振り、年紀、作風から孫右衛門尉と分かる一振り、探山先生鞘書きにも『銘文に俗名なきと言えども、孫右衛門尉なること紛れはなし。』とあります。
 寸法一尺一寸、重ねのしっかりとした平脇差し、大板目、大杢目、流れ肌がうねるように肌立つ地鉄は、地景をふんだんに配して総体的に映り気があり、焼き刃は小沸出来の直刃で、刃縁僅かにほつれ、刃中小足、葉入り、金筋、砂流し掛かるなど、地刃健やかな同工典型作です。
 表には行の倶利伽羅、裏には喰い違い風の菖蒲樋、倶利伽羅は、まま見受ける末備前風の意匠とはやや趣が異なっており、どちらかと言えば景光、兼光を思わせる孕(はら)み龍風ですが、その当時の作と思われる真面目な彫り物です。
 外装は、青貝微塵散らしの亀蒔絵、鞘に巻かれた竹図の薄い銀板等々、細部にまで拘った造りで飾っても楽しめます。
 地刃に鍛え等が僅かにありますが、孫右衛門尉清光の典型作、立派な外装と共に末永くお楽しみ頂けます。







 



 






商品番号:M-713 脇差 備州長船清光(孫右衛門尉) 拵え付き 特別保存刀剣鑑定書付き 探山先生鞘書き有り

価格: ¥920,000 (税込)
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