刀 筑前守信秀
(ちくぜんのかみのぶひで)
慶応二年十月日(一八六六年)


Katana:Chikuzennokami Nobuhide



新々刀・武蔵 江戸末期
特別保存刀剣鑑定書付き
探山先生鞘書き有り




刃長:70.8(二尺三寸四分弱) 反り:1.0 元幅:3.29
先幅:2.27 元重ね:0.75 先重ね:0.47 穴1




 鎬造り、鎬高め庵棟低い、中切っ先フクラ枯れ気味に延びる。 鍛え、小板目良く詰み、所々板目が流れ心に上品に肌立つ地鉄は、地色明るく、地沸が良く付き、細かな飛び焼き多数交じり、地鉄良好。 刃文、互の目乱れを主体とし、小互の目、小乱れ、尖り風の刃を交え、刃縁匂い勝ちに小沸付き、刃中僅かに金筋を交え、匂い口明るい。 帽子、乱れ込んで僅かに返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢筋違い。 赤銅ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。



【コメント】
 栗原信秀は、文化十二年(一八一五年)、現在の新潟市南区月潟付近に生まれ、文政十二年(一八二九年)に上洛して鏡師として活躍した後、嘉永三年(一八五〇年)に江戸へ出て二歳年上の清麿門に入りました。嘉永五年には独立、嘉永六年八月から七年に掛けて、相模国浦賀で鍛刀、元治元年八月から慶応三年正月まで大坂で鍛刀、慶応元年、『筑前守』を受領、明治十三年、東京本郷元町宅にて六十六歳で没。
作風は、師同様に互の目乱れを主体とした覇気溢れるものが多く、また彫りの名人としても有名、越前記内、本荘義胤などに範を取り、それを独自展開した斬新な作が多く見られ、月山貞一、本荘義胤と共に、幕末の『三大名人』と呼ばれます。
 年期作に見る活躍期は、嘉永五年五月(一八五二年)から明治十年十一月(一八七七年)まで、その技量は清麿門下中卓抜したものがあり、師に迫る名品を数々生み出しています。
 本作は慶応二年、同工五十二歳の頃の作、寸法二尺三寸四分弱、反りやや浅めに付き、切っ先はふくら枯れ気味に延びるなど、幕末期らしい雄壮な一振りです。
 詰んだ鍛えに所々板目が流れ心に上品に肌立つ地鉄は、地色明るく冴え、互の目乱れを主体とした刃文は、小互の目、小乱れ、尖り風の刃を交え、刃縁匂い勝ちに小沸の付いた明るい刃を焼いており、地には細かな飛び焼きも多数見られます。
 源清麿高弟、栗原信秀壮年円熟期に於ける、地刃健やかで見応えのある逸品です。







 



 






商品番号:M-730 刀 筑前守信秀 特別保存刀剣鑑定書付き 探山先生鞘書き有り

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