刀 石堂藤原是一精鍛之
(いしどうふじわらのこれかずこれをせいたんする)
慶應三年八月日(一八六七年)


Katana:Ishidou Fujiwarano Korekazu



新々刀・武蔵
特別保存刀剣鑑定書付き
『新々刀大鑑』並びに藤代義雄著『新々刀集(刃文と銘字)』所載品




刃長:74.6(二尺四寸六分強) 反り:1.3 元幅:3.02
先幅:2.09 元重ね:0.67 先重ね:0.47 穴2(内1忍)




 鎬造り、鎬尋常庵棟低い、中切っ先。 鍛え、小板目詰み、所々板目、流れ肌が肌立ち、地色明るく、地沸厚く付いて細かな地景入り、地鉄良好。 刃文、焼きの間隔の詰まった互の目丁子乱れを主体に、小互の目、尖り風の刃を交え、刃縁沸匂い厚く付いて明るく、刃中互の目足、金筋、砂流し頻りに掛かる。 帽子、乱れ込んで沸付き金筋頻りに掛かり、先大丸風に掃き掛け返る。 茎生ぶ、先入山形、鑢化粧大筋違い。 銅に金着せハバキ。 時代研磨(小サビ有り)。 白鞘入り。


【コメント】
 石堂是一は通称政太郎と言い、文化十四年(一八一七)生まれ、長運斎綱俊の甥に当たる人物、初め綱俊の下で鍛刀を学び、後に六代目石堂是一の娘婿となり、七代目を襲名、名門江戸石堂家の掉尾を飾る名工です。
 活躍期は、天保末年から明治二十四年まで、同年七十五歳で没。
 作風は、大別して備前伝と相州伝の二様ありますが、やはりその真骨頂は石堂家のお家芸でもある備前伝の丁子刃にあります。
 新々刀期に於ける備前伝丁子と言えば、固山宗次、横山祐包、浜部寿格など、匂い出来が通例ですが、是一の丁子刃は沸出来であり、刃中に烈しい金筋、砂流しを伴うものが大半で、一つの見所にもなっています。
 本作は同工五十一歳の頃の作、寸法二尺四寸六分強、茎も長く、この頃特有の伸びやかなスタイルです。
 小板目詰んで細かな地景が繁く入る地鉄は、所々板目、流れ肌が強く肌立ち、地色明るく、刃文は焼きの間隔の詰まった互の目丁子乱れを主体に、小互の目、尖り風の刃を交え、刃縁明るく、刃中互の目足繁く入り、烈しい金筋、砂流しが掛かるなど、前述した同工備前伝の典型とも言える覇気溢れる出来映えです。
 幅広の豪壮な姿ではありませんが、地刃健やかで見応えがあります。
 江戸石堂一派の最後を飾るに相応しい運寿是一の自信作、『新々刀大鑑』並びに藤代義雄先生の『新々刀集(刃文と銘字)』に所載されている同工代表作です。
















商品番号:M-906 刀 石堂藤原是一精鍛之 特別保存刀剣鑑定書付き 『新々刀大鑑』並びに藤代義雄著『新々刀集(刃文と銘字)』所載品

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