脇差し 松村昌直
(まつむらまさなお)
寛政五年八月(一七九三)


Wakizashi:Matsumura Masanao



新々刀・肥後 江戸後期 拵え付き
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:48.9(一尺六寸一分強) 反り:1.0 元幅:2.87
先幅:2.12 元重ね:0.67 先重ね:0.54 穴1




鎬造り、鎬高め庵棟低め、中切っ先。 鍛え、小板目良く詰み、地色明るく、流れるような地景入り、地沸良く付き、地鉄概ね精良。 刃文、湾れ乱れ調で、刃縁沸付いて匂い深く、所々ほつれ、二重刃、打ちのけ、刃中金筋掛かる。 帽子、直調で沸付き、先掃き掛け返る。 茎生ぶ、先入山形、鑢切り。 銀ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。 
脇差拵え(江戸後期 全長72センチ 鞘 刻みに黒と赤茶の渦巻き塗り、栗型上下黒塗り こじり、四分一地容彫、僅かに金象嵌龍図 小柄、鉄地据紋象嵌色絵、小縁、金色絵 下げ緒赤黒色 柄 鮫に焦げ茶柄巻き 目貫、赤銅容彫色絵、船上武者図 縁頭、甘赤銅研磨地、据紋象嵌色絵、糸巻きの図 鍔 赤銅魚子地三枚合わせ波龍図)付き。



【コメント】
 松村昌直は、肥後熊本藩士でありながら、延寿鍛冶の末裔とも伝わる人物、伯耆守正幸門人にして、水心子正秀、相州綱廣にも鍛刀を学びました。
 作は寛政から文政末年頃まで、江戸でも鍛刀しており、天保五年没。
 作風は師正幸を思わせる薩摩新々刀に倣ったものが多く、源清麿系の互の目乱れもあります。また余技としての作刀であったためか、現存作僅少で、何故か偽物も多く見られます。
 本作は貴重な在銘正真脇差し、上品な姿で地刃も健やかです。
 小板目詰んだ綺麗な地鉄は、地色明るく、流れるような地景入り、湾れ乱れ調の刃文は、刃縁所々ほつれ、二重刃、打ちのけ、刃中金筋掛かるなど、地に少し緩みがありますが、刃縁の変化は中々見所があります。
 正真作は本誌初掲載、松村昌直の希少な現存作です。


















商品番号:N-321 脇差し 松村昌直 寛政五年八月(一七九三) 特別保存刀剣鑑定書付き 拵え付き

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