刀 薩州出水住藤原正良(初代)
(さっしゅういずみじゅうふじわらのまさよし)


Katana:Sassyu Izumiju Fujiwarano Masayoshi



新刀・薩摩 江戸中期
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:76.9(二尺五寸四分弱) 反り:0.7 元幅:3.26
先幅:2.34 元重ね:0.71 先重ね:0.54 穴1




鎬造り、鎬高く三つ棟尋常、中切っ先。 鍛え、板目肌詰み、所々波状の流れ肌が肌立ち、地沸微塵に厚く付いて所々湯走り状を呈し、地景繁く入り、地鉄良好。 刃文、互の目、湾れ、小互の目、尖り心の刃を交え、刃縁良く沸付いて匂い深く明るく、刃中葉、小足入り、地に細かな飛び焼き交じる。 帽子、湾れ込み大丸風に返る。 茎生ぶ、先入山形、鑢大筋違い。 銅に銀着せハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。



【コメント】
 初代正良は、上原十左衛門と言い、三代正良、後の伯耆守正幸の祖父に当たります。初め波平安周(やすちか)、後に丸田惣左衛門正房門に入りました。晩年は入道して円達と銘じた云います。
 江戸中期、享保(一七一六~三六)から元文(一七三六~四一)頃の人物で、銘文にあるように薩州出水(いずみ)にて鍛刀しました。
 出水は薩摩国の北西部、八代海に面する地であり、肥後国との国境であったため、戦略上大変重要視されました。藩としても抜かりのないように、出水兵児(いずみへこ)と呼ばれた精強な薩摩武士を配属させることで、常に臨戦態勢を整えていました。彼らの需要に応えて鍛刀を行ったのが初代正良でした。
 初代が上原姓であるのに対し、二代以降が伊地知姓を名乗っているのは、後に二代正良が鹿児島城下の伊地知家の養子となったためです。
 薩摩新刀、伯耆守正幸の特徴である、相州伝を基本とした沸出来の乱れ刃を得意とし、正幸に比して現存作は僅少です。
 本作は初代正良の貴重な現存作、寸法二尺五寸四分弱、長尺で反り浅め、手持ちがズシッとくる力強い一振りは、幕末勤皇刀を思わせるスタイルです。
 板目肌詰み、所々波状の流れ肌が肌立つ地鉄は、地沸微塵に厚く付いて所々湯走り状を呈し、地景繁く入り、互の目、湾れ、小互の目、尖り心の刃を交えた焼き刃は、刃縁沸匂い深く明るく冴え、刃中葉、小足入り、地に細かな飛び焼きを交じえています。 
 新刀期以降の薩摩刀の典型とも言える覇気のある地刃、長寸で大きな疵もありません。
 大変貴重な初代正良の自信作です。














商品番号:N-335 刀 薩州出水住藤原正良(初代) 特別保存刀剣鑑定書付き

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