脇差し (葵紋)康継以南蛮鉄(江戸三代)
於武州江戸作之
(やすつぐなんばんてつをもってぶしゅうえどにおいてこれをつくる)
Wakizashi:Yasutsugu Nanbantetsu Busyu Edo
新刀・武蔵 江戸前期 業物
特別貴重刀剣認定書付き

刃長:45.8(一尺五寸一分強) 反り:1.0 元幅:2.81
先幅:2.00 元重ね:0.57 先重ね:0.43 穴1


【コメント】
康継一門は、代々徳川将軍家の抱え鍛冶であり、当時の刀鍛冶としては、最高の地位にあった名門です。三代目継承の際に、江戸と越前に別れ、江戸は十二代、越前は九代続き、幕末明治に至っています。
本工はその銘振りより江戸三代、二代の嫡子で、越前三代(二代の弟)の甥に当たり、下坂右馬助、後に市之丞と称しました。
活躍期は寛文から延宝頃、年紀作は殆ど見られませんが、寛文六年の作に、『下坂市之丞三十七才造之』と銘があることから、寛永七年生まれとなります。
本作は湾れ乱れ調の刃取りで、刃中は互の目、小互の目をやや腰開きに焼き、焼き頭に沸が良く付いて、金筋、砂流し掛かり、玉状の飛び焼きが幾つか見られます。地に少し鍛えが見られますが、葵紋がピシッと入った江戸三代、銘は全く問題ありません。脇差しとは言え、江戸三代は頻繁には出て来ないので、狙い目です。

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