大脇差し 無銘
Ohwakizashi:Mumei
新刀・加賀 江戸前期
拵え入り(鐔に保存刀装具鑑定書付き)

刃長:59.1(一尺九寸五分) 反り:1.0 元幅:3.04
先幅:2.04 元重ね:0.67 先重ね:0.47 穴2

時代脇差し拵え(全長・93、柄・22黒糸巻き 縁・頭、鉄地金色絵草の雲龍図 目貫、赤銅地金色絵龍図 鐔、鉄地木瓜形左右笠透かし図 鞘、黒艶石目塗り 下げ緒、黒)入り。

【コメント】
本作は寸法一尺九寸五分、反り浅めに付いた典型的な寛文新刀スタイルの大脇差し、波状に流れる柾肌を交えた地鉄、刃沸すこぶる強く、刃縁に太い金筋、砂流しが頻りに掛かった乱れ刃を焼いています。地刃健全で覇気溢れる出来映えは、雰囲気的に越前関兼則系、新刀加州系の烈しい部類の作と鑑せられます。
外装は、渋い鉄地金具を使用した幕末期の生ぶ拵えで、鉄鐔は正阿弥の笠透かしです。内外存分に楽しめる逸品です。



