刀 三条吉則
(さんじょうよしのり)
(金象嵌)二ッ胴截断 山野加右衛門永久(花押)
寛文元年閏八月八日(一六六一)


Katana:Sanjo Yoshinori



古刀・山城 室町後期
甲種特別貴重刀剣認定書付き




刃長:68.8(二尺二寸七分強) 反り:1.7 元幅:3.18
先幅:2.18 元重ね:0.65 先重ね:0.51 穴2




鎬造り、鎬高め庵棟尋常、中切っ先。 鍛え、板目に杢目、大板目を交えて肌立ち、総体的に流れ、地沸厚く付き、地景入り、地鉄良好。 刃文、小互の目乱れを主体に、小乱れ、小丁子、角張った刃を交え、刃縁の沸匂い深く明るく締まり気味となり、刃中小足、葉入り、金筋、砂流し掛かる。 帽子、乱れ込んで沸付き、先掃き掛け僅かに返る。 茎磨り上げ、先切り、鑢切り。 銀ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。  



【コメント】
平安期から南北朝期に掛けて、三条、五条、粟田口、綾小路、来、長谷部、信国一派等々、数多くの名門を生み出した山城の地ですが、室町期に於ける京物の代表格と言えば、三条吉則、平安城長吉一派に他なりません。
中でも三条吉則は、銘鑑等で見ると、同銘が鎌倉期より室町後期まで続いていますが、現存作で最も古いものは室町初期、大半は中後期以降の作であり、和泉、越前、三河などで鍛刀した作も残されています。
作風は、小湾れに互の目交じり、直刃調に小湾れ、互の目乱れに尖り刃、小丁子交じりなどが多く、稀に大模様に烈しく乱れた皆焼刃もあり、彫り物も得意です。
銘は『吉則』、『三条吉則』、『平安城吉則』、『平安城三条住吉則』などと切ります。
本作は寸法二尺二寸七分強、身幅しっかりとした健全な一振り、年紀はありませんが、造り込み、地刃の雰囲気からして室町後期、文明(一四六九~八七年)から永正(一五〇四~二一年)頃の作と鑑せられます。
板目に杢目、大板目を交えて肌立ち、総体的に流れ心のある地鉄に、小互の目乱れを主体に、小乱れ、小丁子、角張った刃を交えた刃文は、刃縁の沸匂い深く明るく締まり気味となり、刃中小足、葉入り、金筋、砂流しが掛かっています。
加えて山野加右衛門尉永久による『二ッ胴截断』の金象嵌截断銘入りで、その凄まじい斬れ味も実証済みです。象嵌の抜けは最小限、ピシッと決まった良い金象嵌銘です。 
斬り手の永久は、江戸初期から前期に掛けて活躍した試し斬り名人、慶長三年生まれで、仙台出身であると云われています。永久の試し銘は、寛永頃を始めとして、慶安、承応、明暦、万治と続き、最後は寛文六年まで残されており、翌年に七十歳で没しています。
地刃の鍛えが良く、何とも味わい深い出来映えで、姿もしっかりとした三条吉則、古い登録証は、昭和二十六年四月の奈良県登録『第五三六号』、山野加右衛門尉永久による、『二ッ胴截断』の金象嵌截断銘入りの同工会心作です。






















【売約済】 商品番号:N-845 刀 三条吉則 (金象嵌)二ッ胴截断 山野加右衛門永久(花押) 寛文元年閏八月八日(一六六一) 甲種特別貴重刀剣認定書付き 

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