短刀 備州長船成家
(びしゅうおさふねなりいえ)
応安五年二月日(一三七二)


Tanto:Bisyu Osafune Nariie



古刀・備前 南北朝中期
特別保存刀剣鑑定書付き
鞘書き有り




刃長:25.1(八寸三分) 反り:0.3 元幅:2.53 元重ね:0.52 穴3(内1忍)



平造り、庵棟尋常。 表裏棒樋をハバキ上で丸留める。 鍛え、小板目、板目、杢目を交えて、所々流れて肌立ち、総体的に白けるような映り心があり、地沸厚く付き、地鉄良好。 刃文、直調で刃中小互の目乱れ、湾れ、角張った刃を交えて、刃縁匂い勝ちに小沸付き、やや潤んで沈み勝ちとなる。 帽子、湾れ調で、先尖り風に僅かに掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢筋違い。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。  



【コメント】
成家は、一説によると景秀(光忠の弟)の子孫と伝えており、南北朝中後期に活躍したいわゆる小反り派の刀工とされます。
年紀作は、文和(一三五二~五六年)から永和(一三七五~七九)頃まで残されています。
また作風、銘振りなどは、兼光に近いものがあるため、兼光系門人とも考えられており、その関係性も含め、今後の更なる研究が待たれる長船鍛冶の一人です。
本作は、成家の生ぶ在銘短刀、寸法八寸三分、やや先反り付いた品のあるスタイルで、応安五年の年紀は貴重です。
小板目、板目、杢目を交えて、所々流れて肌立つ地鉄は、総体的に白けるような映り心があり、直調で刃中小互の目乱れ、湾れ、角張った刃を交えた刃文は、刃縁匂い勝ちに小沸付き、やや潤んで沈み勝ちとなっています。
刃文が総体的に小模様で、帽子も先が掃き掛けて尖り風となっている点には、小反り一派の伝統が窺えます。
鞘書きによると、伊東巳代治(みよじ)の旧蔵品であった旨が記されています。伊東巳代治は、伊藤博文を中心に作成された『大日本帝国憲法』の起草者の一人、また伊藤博文の右腕として、伊藤内閣の主要ポストを務めるなど、明治、大正、昭和に渡って、日本の政治に大きな影響を及ぼした人物です。昭和九年、七十六歳没。
経年による研ぎ減り等によって、所々刃の弱い箇所もありますが、南北朝期の長船鍛冶の在銘年紀入り作、スタイル、出来も典型で、特別保存鑑定がピシッと付いています。












商品番号:N-852 短刀 備州長船成家 応安五年二月日(一三七二) 特別保存刀剣鑑定書付き 鞘書き有り

価格: ¥1,280,000 (税込)
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