短刀 金剛兵衛尉源吉盛作
(こんごうびょうえのじょうみなもとのよしもりつくる)
二月吉


Tanto:Kongoubyouenojo Minamotono Yoshimori



古刀・筑前 室町末期
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:17.3(五寸七分) 反り:僅かに内反り 元幅:1.70 元重ね:0.66 穴1



平造り、庵棟低め。 鍛え、小板目詰み、所々流れて上品に肌立ち、総体的に白け心があり、地沸厚く付き、地鉄良好。 刃文、湾れ乱れ調で小互の目を交え、刃縁荒沸良く付いてやや沈み勝ちとなる。 帽子、湾れ調で先僅かに掃き掛け返り長く焼き下げる。 茎生ぶ、先卒塔婆(そとうば)形、鑢不明。 銅ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。



【コメント】
金剛兵衛一派は、左文字派と同様に筑前の刀工集団で、鎌倉末期の盛高を祖として、嫡流は代々盛高を継承、現代まで二十七代を数える名門です。同派には盛利、盛吉、盛国、吉盛、盛秀、盛安、盛光らがおり、皆『盛』の字を通字としています。南北朝期を下らない物を古金剛兵衛と呼びますが、在銘現存作のほとんどは室町期のものになります。
作風は、地刃に大和気質があり、鉄色にやや黒みがあって地景を交え、焼き幅の狭い直刃を焼くなど、筑後三池光世、豊後行平、薩摩波平、同じ筑前でも左文字以前の良西、入西、西蓮、実阿といった、古作九州物に通じる伝統を墨守したものが多く見られます。茎尻まで張った剣形になる卒塔婆(そとうば)茎は、同派末代まで一貫して続く最大の特徴です。
本作は金剛兵衛吉盛の希少な現存作、同派の在銘品の大半は、『源□□』などと三字銘がほとんどであるのに対し、本作は『金剛兵衛尉』と切っています。
茎が所々荒れているため、銘が一部判読し難いですが、このように長銘で切った正真作は本誌初掲載、茎尻も生ぶで卒塔婆形になっています。
吉盛は前述したように同派代表鍛冶であり、銘鑑等によると、南北朝中期以降同銘が数代に渡ります。本作は年紀が『二月吉』としかありませんが、重ね厚めで茎の長い短刀スタイルは、室町末期天文前後の作と鑑せられます。
小板目詰み、所々流れて上品に肌立つ地鉄は、総体的に白け心があり、湾れ乱れ調で小互の目を交えた刃文は、刃縁に黒粒の荒沸が厚く付いてやや沈み勝ちとなっています。
多少研ぎ減りはありますが、特別保存鑑定が付いた金剛兵衛吉盛、大変コレクション価値の高い稀少品です。










【売約済】 商品番号:N-955 短刀 金剛兵衛尉源吉盛作 二月吉 特別保存刀剣鑑定書付き

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