太刀 越後国住行光作
(えちごのくにじゅうゆきみつつくる)
天文十二年六月吉日(一五四三)


Tachi:Echigonokuniju Yukimitsu



古刀・越後(加賀) 室町末期
保存刀剣鑑定書付き




刃長:85.1(二尺八寸一分弱) 反り:3.6 元幅:3.10
先幅:2.28 元重ね:0.67 先重ね:0.48 穴1




鎬造り、鎬尋常庵棟低め、中切っ先やや鋭角に延び心。 表裏二筋樋を掻き通す。 鍛え、小板目に板目交じり、刃寄り強く流れて大模様に肌立ち、地沸厚く付き、地鉄概ね良好。 刃文、直調で小乱れ、小互の目交じり、刃縁小沸付いて沈み勝ちとなり、刃中葉、小足入る。 帽子、直調で沸付き、先掃き掛け僅かに返る。 茎生ぶ、先急な刃上がりの入山形(加州茎)、鑢浅い勝手下り。 銅地太刀ハバキ。 時代研磨(小サビ、ヒケ有り)。 白鞘入り。



【コメント】
加州行光は、友重を祖とする加州藤島一派の代表工で、同銘が数代に渡り、銘鑑等では初代康正(一四五五~五七)、二代文明(一四六九~八七)、三代大永(一五二一~二八)、四代天文(一五三二~五五)、五代天正(一五七三~九二)頃としていますが、現存作は余り見ません。
本作は寸法二尺八寸一分弱、反り深い大太刀、年紀があるため、通常であれば四代の作と思いますが、四代にこの銘はありません。銘鑑等によると、二代行光が最晩年に越後国柏崎、現在の新潟県柏崎市で鍛刀したことが分かっており、『越後国住行光作』等と切った作が残されています。故に二代最晩年の『越後打ち』であり、寸法、姿、時代からして、奉納刀としての特注品大太刀です。
穏やかな直調の焼き刃に小乱れ、小互の目を交えた出来で、地の荒れ、鍛え肌等が少し目立ちますが、加州行光のこれだけ大柄な作は中々ありません。この銘振りと年紀がなければ、二代最晩年作とは分からないでしょう。
藤島一派の動向を研究する上で大変貴重な資料になる珍品です。














【売約済】商品番号:N-976 太刀 越後国住行光作 天文十二年六月吉日(一五四三) 保存刀剣鑑定書付き

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