脇差し 陸奥大掾三善長道
(むつだいじょうみよしながみち)
天和二年八月日(一六八二)


Wakizashi:Mutsudaijo Miyoshi Nagamichi



新刀・陸奥 江戸前期 最上大業物 拵え付き
保存刀剣鑑定付き




刃長:54.4(一尺八寸弱) 反り:1.5 元幅:3.18
先幅:2.03 元重ね:0.70 先重ね:0.48 穴2(内1埋)




鎬造り、鎬庵棟尋常、中切っ先。 鍛え、板目に杢目を交えて良く詰み、所々上品に肌立ち、地沸厚く付き、地景良く入り、地鉄良好。 刃文、互の目乱れを主体に、湾れ、小互の目を交え、刃縁沸匂い深く明るく締まり気味となり、刃中葉、小足入り、所々金筋、砂流し烈しく掛かる。 帽子、湾れ込んで、先掃き掛け小丸に返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢勝手下がり。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。
脇差拵え(現代作 全長81 鞘 黒の呂鞘 小柄、鉄地鋤出彫金点象嵌、荒波図 割り笄、銀地荒波図 下げ緒黒 柄 親鮫に黒柄巻き 縁、銀地荒波図 頭、銀魚子地無文 目貫、赤銅容彫色絵、菊枝図 鍔 赤銅木瓜形、鋤出彫色絵、荒波に貝の図)付き。  



【コメント】
長道は三善藤四郎と言い、寛永十年会津生まれ、十六歳で父政長が死去したため、その後は叔父長俊に鍛刀を学びました。初め『道長』と銘じ、万治二年、二十七歳で『陸奥大掾』を受領し、『長道』と改めています。
僅少な年期作に見る活躍期は、万治元年から天和三年まで、貞享二年、五十三歳没。
作風は、湾れに互の目交じりで、焼きに高低のある乱れ刃を主体としており、長曽祢虎徹のハネ虎時代の作風に近似するものがあるため、地元では『会津虎徹』とも呼ばれました。
江戸後期、幕府の御試御用を務めた五代目山田浅右衛門吉睦が、自著『古今鍛冶備考』の中で、長道を『最上大業物』として挙げたことで、『会津に虎徹あり』と、その名は一気に全国区となりました。
本作は寸法一尺八寸弱、天和二年は同工最晩年、大変貴重な年紀です。
同工の作は、反り浅めに付いた寛文新刀スタイルが大半ですが、天和二年作だけに反りが常より深めです。
同工典型的な作域を示しており佳品で、地刃も健やか、円熟期の作だけに地刃の鍛えの良さが際立つ逸品で、特別保存までは全く問題ありません。金着せ二重ハバキ、拵え付きです。
同工年紀作は僅少、これまで『寛文七年』、『寛文十二年』の作は掲載しましたが、 天和年紀は初見、かなり貴重な最上大業物三善長道です。
















【売約済】商品番号:O-282 脇差し 陸奥大掾三善長道 天和二年八月日(一六八二) 保存刀剣鑑定付き 拵え付き 

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