刀 武州住秦守久(秦東蓮)
(ぶしゅうじゅうはたもりひさ)
万治二年(一六五九) 石堂八左衛門尉作


Katana:Bshuju Hata Morihisa



新刀・武蔵 江戸前期 業物 拵え付き
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:76.2(二尺五寸一分強) 反り:1.5 元幅:3.28
先幅:2.12 元重ね:0.79 先重ね:0.56 穴1




鎬造り、鎬高め庵棟尋常、中切っ先やや詰まる。 表裏共に棒樋をハバキ上で丸留める。 鍛え、板目良く詰み、所々流れ心に肌立ち、乱れ映り鮮明に立ち、地沸良く付き、地鉄良好。 刃文、互の目丁子乱れを主体とし、重花丁子、蛙子丁子、小互の目、逆丁子、小丁子を交え、刃縁匂い勝ちに小沸付いて明るく締まり、刃中小足、葉頻りに入り、所々金筋、砂流し掛かる。 帽子、乱れ込んで焼き深く、先僅かに掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢大筋違い。 銅に金着せハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。
打ち刀拵え(幕末期 全長105.5 柄長25.3 鞘 竹皮巻き鞘 こじり、鯉口、栗型 しとどめ赤銅有り 下げ緒深緑 柄 親鮫に深緑柄巻き 縁頭、鉄研磨地、無文 目貫、赤銅金色絵、蝸牛の図 鍔 鉄研磨地陰透、老松図)付き。  



【コメント】
秦守久は八左衛門尉と称し、本国尾張と云い、後に江戸へ移住、武蔵大掾是一、対馬守常光、出羽守光平らと共に江戸石堂鍛冶の代表工として活躍しました。
活躍期は慶安(一六四八~五二年)から寛文(一六六一~七三年)頃まで、後に入道して『東蓮』と号したため、一般的には『秦東蓮』と呼ばれることが多いかと思われます。
作風は、石堂鍛冶の伝統である古作一文字に倣った丁子乱れを得意とし、銘は『武州住石堂秦守久』、『武州住石堂八左衛門尉秦守久』、『石堂秦東蓮』などと切りますが、大半は守久銘です。
本作は寸法二尺五寸一分強、反り浅めに付いた典型的な寛文新刀で、身幅、重ねカッチリとした地刃すこぶる健全な典型作優品です。
乱れ映り鮮明に立つ地鉄、互の目丁子乱れを主体とし、蛙子丁子、逆心の刃、小丁子等を交えて刃縁明るく締まった焼き刃、地刃共に良く冴えた会心作です。
今(令和四年)から八十九年前、昭和八年(一九三三)七月、東京新橋の刀剣店、小松剣衣堂の刀剣販売冊子、『刀のしらせ』に推薦刀として掲載された一振りで、その中で『大房重花丁子乱れに蛙子丁子を交えた焼き刃は、八重桜の満開の如く乱れ華やか、思わず恍惚とするごとき見事である。之は無銘であれば、備前一文字、或いは長船光忠、守家等に紛れるような物である。新刀に於いては、大阪の多々良長幸と共に東西の新刀一文字也。本作に至っては、長幸を遙かに凌ぐ大傑作刀。』とベタ褒めに評されています。
『石堂八左衛門尉作』と俗名入りで年紀まで添えた銘振りは、資料的にすこぶる貴重、外装も趣向を凝らした粋な作、斬れ味も鋭い江戸石堂代表鍛冶、間違いなく秦守久(東蓮)の代表作と成り得る逸品です。
















【売約済】商品番号:O-430 刀 武州住秦守久(秦東蓮) 万治二年(一六五九) 石堂八左衛門尉作 特別保存刀剣鑑定書付き 拵え付き

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