脇差し 備州長船康光
(びしゅうおさふねやすみつ)
応永廿三年十月日(一四一六)


Wakizashi:Bishu Osafune Yasumitsu



古刀・備前 室町初期 大業物 拵え付き
特別保存刀剣鑑定書付き
探山先生鞘書き有り




刃長:48.0(一尺五寸八分強) 反り:1.1 元幅:2.85
先幅:2.01 元重ね:0.65 先重ね:0.45 穴1




平造り、三ッ棟尋常。 鍛え、板目に杢目、大板目を交え、所々流れ心に上品に肌立ち、地沸微塵に厚く付き、地景が繁く入り、鉄良く冴えて、地鉄精良。 刃文、互の目に湾れ調の刃取りで、刃縁強く沸付いて匂い一際深く明るく冴え、刃中金筋、砂流し烈しく掛かって沸裂け、沸崩れ状となり、刃区を深く焼き込む。 帽子、湾れ調で沸付き先突き上げるように尖って掃き掛け深く返る。 茎生ぶ、栗尻、鑢切り。 銀に金着せ二重ハバキ。 時代最上研磨。 白鞘入り。 専用桐箱付き。
海老鞘拵え(江戸後期 全長45 鞘 刻み朱塗り鞘に桐の葉高蒔絵 こじり、瓦金、鉄研磨地毛彫唐草 くり型、鉄研磨地無文、しとどめ金無垢 貫級刀、鉄研磨地無文、穴金覆輪 尾崎長門守藤原助隆 文化元甲子年二月日と刃裏に銘あり 下げ緒、藍色と薄茶の蛸足下げ緒 柄 鞘と同じ刻み柄朱塗り 目釘目貫、四分一研磨地容彫色絵、三つ巴紋図)付き。





【コメント】
室町初期の応永(一三九四~一四二八)頃に、備前長船の地に繁栄した刀工群を応永備前と総称しており、その中でも康光は応永備前鍛冶の代表工、右衛門尉と称し、同時期の盛光、師光と共に『応永の三光』とも呼称され、長船鍛冶中興の祖としても名高い名工です。
応永備前の作風は、互の目丁子刃を主体とした華やかな乱れ刃、『応永杢』と呼称される杢目が目立って肌立つ鍛え、直調の映りが多い点などが特徴ですが、中には鎌倉期の長船物、又は青江鍛冶を思わせる穏やかで上品な直刃もあります。
本作は寸法一尺五寸八分強、しなやかで上品なスタイルの脇差し、生ぶ茎で穴一つ、長銘を切った応永年紀入りの典型作優品です。
応永杢が顕著に現れた精良な地鉄は、所々うねるように地景が良く働いており、互の目乱れ主体に、小互の目、角張った刃、丁子風の刃を交えた焼き刃は、刃縁匂い勝ちに小沸付いて締まり、刃中葉、小足良く入り、金筋、砂流し掛かる。
素晴らしい地刃の鍛え、健全さも損なわれておらず、特に欠点は見当たりません。
付属の外装も雰囲気のあるお洒落な作、葡萄の図小柄は、『伝乗真』として『時代三所集』に所載されているなど、どれも質の高い金具類を使用しています。
応永備前康光の見逃せない逸品です。















【売約済】商品番号:O-439 脇差し 備州長船康光 応永廿三年十月日(一四一六) 特別保存刀剣鑑定書付き 拵え付き 探山先生鞘書き有り

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