脇差し 大宮(生ぶ無銘)
(おおみや)


Wakizashi:Ohmiya



古刀・備前 南北朝中期
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:39.2(一尺二寸九分強) 反り:0.7 元幅:3.15 元重ね:0.55 穴1



平造り、庵棟尋常。 表は棒樋に連れ樋、裏は棒樋をハバキ下で掻き通す。 鍛え、小板目に板目、流れ肌を交え、所々強く肌立ち、地沸厚く付き、映り立ち、地鉄概ね良好。 刃文、湾れに小互の目、小乱れ、やや角張った刃を交え、刃縁良く沸付いて沈み勝ちとなり、二重刃風のほつれ、細かな飛び焼き掛かり、刃中金筋、砂流し掛かる。 帽子、小乱れて沸付き、先強く掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢切り。 銀ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。  



【コメント】
備前大宮派は、鎌倉末期に山城国大宮猪熊の地から移住してきた国盛を祖として始まると伝えており、代表工には『盛景』、『盛助』、『盛継』などがいますが、在銘現存作はほとんど見られません。
同派の活躍期は、鎌倉末期から南北朝末期頃までで、その後は長船派に吸収される形になったと考えられます。
作風は、在銘の場合、刃縁の明るい穏やかな直刃調の焼き刃に、小互の目、小丁子、小乱れが交じるような出来が多く、雲類辺りに近い雰囲気があります。
ただ無銘極めで『大宮』、『盛景』、『大宮盛景』とある場合は、互の目丁子乱れを主体とした焼き刃で、角張った刃、湾れ、山形の乱れ等を交えて、総体的にやや腰開き気味に焼くなど、在銘品には見られない出来のものが大半です。
これは近年の重要図譜などにも記載があるように、同じ備前の地で活躍した『大宮盛景』と『長船盛景』が混同されたためと考えられています。
本作は生ぶ無銘ながら『大宮』と極められた一振り、身幅広く重ね薄め先反り付いた大柄な平脇差しは、南北朝中期、典型的な延文貞治スタイルです。
地に細かな鍛え肌があってやや荒れている感がありますが、備前風の映りが良く出ており、刃縁良く沸付いて沈み勝ちとなり、二重刃風のほつれ、細かな飛び焼き掛かって刃中金筋、砂流し掛かるなど、刃縁の多彩な変化が見所、帽子も沸が烈しく働いています。
南北朝中期の相伝備前鍛冶代表、無銘大宮極めの典型作です。










【商談中】商品番号:O-468 脇差し 大宮(生ぶ無銘) 特別保存刀剣鑑定書付き 

価格: ¥330,000 (税込)

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