刀 備前国正吉弘吉作
(びぜんのくにまさよしひろよしつくる)
明和七庚寅年八月日(一七七〇)
Katana:Bizennokuni Masayoshi Hiroyoshi
新々刀・備前 江戸後期
拵え付き(鐔に保存刀装具鑑定書付き)
保存刀剣鑑定書付き

刃長:71.2(二尺三寸五分弱) 反り:2.3 元幅:3.15
先幅:2.11 元重ね:0.75 先重ね:0.54 穴1


【コメント】
本作は新々刀備前鍛冶、正吉と弘吉の合作刀、播州手柄山氏繁(二代)の門人に当たり、銘鑑等によると、共に明和(一七六四~七二)から安永(一七七二~八一)頃を活躍期としていますが、まず現存作は見ません。明確な関係性は分かりませんが、親子若しくは兄弟かと思われます。
本作は寸法二尺三寸五分弱、反り深めに付いた太刀風のしっかりとした一振りです。
湾れ調で小互の目、小乱れを交えた焼き刃は、刃縁にほつれ、二重刃、食違い刃交じり、所々沸崩れとなり、刃中金筋、砂流しが一部烈しく掛かっており、帽子も沸付き、先掃き掛け長く返り、鎬地にも飛び焼きが多数入っています。
刀は至って健全ですが、現状小サビ、曇り、刃アタリがありますので、ピシッと研ぎを掛ければ更に良くなるでしょう。
経年劣化で柄巻きが傷んでいますが、時代のお洒落な刻み鞘の拵え付きで、波に雲龍図鐔は、京金工で保存鑑定付きです。
中々お目に掛からない刀工による貴重な合作刀、昭和二十六年の古い登録証は北海道登録です。








お買いものガイド
