脇差し (金粉銘)長元(長船)
(ながもと)


Wakizashi:Nagamoto



古刀・鎌倉後期
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:41.5(一尺三寸七分) 反り:0.6 元幅:2.39
先幅:1.85 元重ね:0.62 先重ね:0.52 穴1




鎬造り、鎬高く庵棟低め、中切っ先。 表裏棒樋を掻き通す。 鍛え、小板目良く詰み、地色明るく、地沸厚く付き、乱れ映り鮮明に立ち、細かな地景入り、地鉄精良。 刃文、小互の目乱れを主体に、刃縁匂い勝ちに小沸付き、やや沈み勝ちに所々潤み、刃中葉、小足頻りに入り、金筋、砂流し掛かる。 帽子、直調で湾れ込み、先小丸に返る。 茎大磨り上げで下半は銅で継ぎ茎とする、先栗尻、鑢勝手下がり。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。  



【コメント】
本作は寸法一尺三寸七分、しなやかなスタイルの上品な小脇差しの優品、磨り上げ茎が短すぎたため、近代に銅で継ぎ足し、足された茎部分に金粉銘で『長元』とあり、特別保存鑑定が付属しています。
長船長元は、長光門人でありながら、現存作は極めて少ない刀工で、数少ない在銘年紀入り作として、『長船住長元作 正安元年十二月日(一二九九)』、『備前国長船住長元作 正安二二年二月日(一三〇二)』銘の重要刀剣太刀などが残されており、その活躍時期は明らかです。また長光の弟の真長、子の景光と同様、長光晩年の代作者としても有名です。特に長元の場合、棟梁長光の協力者に徹したため、自身作が少ないと考えるべきでしょう。
作風は、小板目肌が良く詰んだ地鉄に、刃寄り直調の映り、鎬寄り乱れ映り立ち、匂い出来の直刃調に小互の目足、小丁子足入り、帽子は湾れ込んで先小丸に返る『三作帽子』を基本とするなど、正に長光晩年作を思わせます。
本作は小板目詰んだ精良な地鉄で、地色明るく、乱れ映り鮮明に立って細かな地景入り、小互の目に小丁子を交えた直調の刃文は、刃縁匂い勝ちで刃中葉、小足頻りに入り、帽子も直調で湾れ込んで先小丸に返る『三作帽子』となっています。
作風からして、如何にも長光一派の作であり、この地刃の雰囲気からして、長元の極めは正に妥当かと思います。
刃が少し弱い箇所もありますが、この鉄のきめ細かな美しさ、乱れ映りは見事、長光晩年の代作者であることを確信する長元の典型作です。














【売約済】商品番号:O-477 脇差し (金粉銘)長元(長船) 特別保存刀剣鑑定書付き

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