刀 大和大掾藤原正則
(やまとだいじょうふじわらのまさのり)
慶長十三年十一月三日(一六〇八)


Katana:Yamatodaijo Fujiwarano Masanori



新刀・武蔵 江戸前期 良業物 拵え入り
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:70.8(二尺三寸三分) 反り:1.2 元幅:3.01
先幅:2.03 元重ね:0.66 先重ね:0.46 穴2




鎬造り、鎬高め庵棟尋常、中切っ先。 鍛え、小板目に小杢目交じり、所々大模様に働き、地沸微塵に厚く付き、細かな地景繁く入り、地鉄概ね精良。 刃文、湾れに浅い互の目連なり、刃縁小沸良く付いてやや沈み勝ち詰みに締まり、刃中互の目足入り、柔らかに金筋掛かる。 帽子、湾れ調で焼き深く、先僅かに掃き掛け返る。 茎僅かに磨り上げ、先栗尻、鑢勝手下り。 銅に金着せハバキ。 時代研磨(小サビ有り)。 白鞘入り。



【コメント】
正則は、丹後国宮津の出身、山城三条吉則の末流と云い、後に越前国福井に住し、京でも鍛刀しています。江戸初期の越前新刀鍛冶としては、康継、山城守国清に比肩する実力者です。
年紀作は稀有ですが、慶長から正保頃まで作が残っています。刀より平脇差しが多く、作風は、北陸物特有の黒みを帯びた地鉄に板目が流れ心に肌立つ鍛え、刃文は揃った互の目、互の目に尖り刃交じりの刃、互の目丁子、直湾れ調などがあり、乱れ刃は末関風、直調の刃は康継を思わせるものがあります。また不動明王、倶利伽羅、梅樹などの濃厚なものから簡素なものまで、越前記内風の巧みな彫り物がまま見受けられ、斬れ味鋭い業物鍛冶としても有名です。
本作は寸法二尺三寸三分、反りやや浅め、均整の取れた伸びやかで美しい刀姿を示しており、地刃健全、『慶長十三年十一月三日』と大変稀少な年紀入りの現存作です。
小板目に小杢目を交えた精良な地鉄は、所々うねるように大模様に良く働き、地沸微塵に厚く付き、細かな地景が繁く入っており、湾れに浅い互の目が連なった焼刃は、刃縁やや沈み勝ち詰みに締まり、刃中柔らかに金筋掛かるなど、同工の一作風が良く示された佳品、この刃縁は良く斬れそうです。
昭和二十六年三月の古い登録証は東京登録、この年紀は同工の研究に資する大変貴重な現存作になるでしょう。見過ごせない大和大掾正則です。












商品番号:O-547 刀 大和大掾藤原正則  慶長十三年十一月三日(一六〇八) 特別保存刀剣鑑定書及び藤代鑑定付き

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