脇差し 筑州住鬼塚吉国
(ちくしゅうじゅうおにづかよしくに)
Wakizashi:Chikushuju Onitsuka Yoshikuni
新刀・筑後 江戸前期
特別刀剣鑑定書付き

刃長:38.8(一尺二寸八分) 反り:0.8 元幅:3.04 元重ね:0.65 穴:2


【コメント】
鬼塚吉国は、天正二年(一五七四)、陸奥国棚倉、現在の福島県東白川郡棚倉町(たなぐらまち)に生まれました。後に筑後国柳川藩主立花宗茂にその鍛刀技術を買われ、柳川に移住しました。
寛永十四年(一六三七)、『島原の乱』が勃発、吉国は柳川藩士らの求めに応じて数多く作刀、実戦に於ける吉国刀の凄まじい斬れ味が実証されたのです。
年紀作はほとんど見られませんが、『寛永十七年八月』年紀の作が僅かに残されており、活躍期は寛永から慶安頃としています。
肥前忠吉に近い直刃調の作風を得意とし、銘は『鬼塚吉国』、『筑州柳川住鬼塚吉国』などと切ります。
本作は寸法一尺二寸八分、身幅しっかりとした菖蒲造り脇差し、刃縁が明るく締まった上品な直刃を焼いており、少し地の緩みもありますが、地刃健やかで特別保存鑑定が付いています。大振りの堂々たる銘も鮮明、凄まじい斬れ味を誇る鬼塚吉国の典型作です。


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