刀 信濃住藤原鬚綱作
(しなのじゅうふじわらのひげつなつくる)


Katana:Shinanoju Fujiwarano Higetsuna



新刀・信濃 江戸前期


刃長:67.9(二尺二寸四分) 反り:0.8 元幅:3.18
先幅:2.11 元重ね:0.80 先重ね:0.57 穴1




鎬造り、鎬高め庵棟低め、中切っ先やや詰まる。 鍛え、板目に大板目、流れ肌を交えて肌立ち、地沸厚く付き、地鉄良好。 刃文、互の目、小互の目、丁子、尖り風の刃、湾れ交じりで、刃縁良く沸付いて明るく締まり気味、刃中互の目足入り、金筋、砂流し頻りに掛かる。 帽子、湾れ調で先大丸風に返る。 茎生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢鷹の羽。 銅に金着せハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。  



【コメント】
鬚綱は新刀信濃鍛冶、銘鑑等によると、『元禄(一六八八~一七〇四)頃』とあるのみで、その出自に付いてははっきり分かりません。本作は典型的な寛文新刀姿ですので、その頃から活躍していたものと思われます。地刃の出来、鷹の羽の鑢目からすると美濃系鍛冶の可能性があります。
室町末期から江戸初期に掛けて、美濃鍛冶は尾張、三河、駿河、武蔵、常陸、会津、山城、丹後、伊勢、越前、越後、加賀、播磨、安芸、因幡、薩摩等へ移住して鍛刀、新刀期に於ける地方鍛冶の核となっていった歴史がありますので、本工も信濃へ移った一人ではないかと考えられます。
地に少し鍛え肌もありますが、沸出来の烈しい乱れ刃で、刃も明るく見応えがあります。現状未鑑定ですが、銘は問題ないでしょう。個性的な刀匠銘、特徴的な銘振り、茎も生ぶで穴一つ、貴重な資料になるかと思います。本誌初掲載です。  














【売約済】商品番号:O-619 刀 信濃住藤原鬚綱作

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