脇差し (菊紋)丹波守吉道(京五代)
(たんばのかみよしみち)
Wakizashi:Tanbanokami Yoshimichi
新刀・山城 江戸中期 拵え付き
特別保存刀剣鑑定書付き

刃長:47.1(一尺五寸五分強) 反り:1.7 元幅:3.07
先幅:2.12 元重ね:0.61 先重ね:0.44 穴1

脇差拵え(全長68 江戸後期 鞘 黒の呂鞘 小柄、赤銅魚子地高彫金点象嵌、古金工 下げ緒黒 しとどめ赤銅 柄 親鮫に黒柄巻 縁頭、銘後藤豊法橋玄乗花押 赤銅魚子地高彫、菊花図 目貫、赤銅容彫色絵、柿枝図 鍔 鉄地丸形肉彫透、大根図)付き。

【コメント】
三品丹波守吉道一派は、京初代を筆頭に、後に大阪にも分派して新々刀期まで大いに繁栄した一大派閥です。京初代が創始し、二代以降に完成を見た簾刃は、同派の代名詞であり、『丹波守吉道=簾刃』が連想される程、一般的に良く認知されています。
本工は鑑定書にも但し書きがあるように『京五代』丹波、三品藤七郎と言い、正徳元年(一七一一)に『丹波守』を受領、以降享保(一七一六~三六)、元文(一七三六~四一)頃まで活躍していますが、作は殆ど見ません。
本作は広直刃湾れ調で、刃縁匂い勝ちに小沸付き、刃縁に沿って丸く小さな刃文、島状の刃文が帯状に連なり、それらが幾重にも重なり合って簾刃を形成、特に物打ちから切っ先に掛けては、それが顕著に見て取れます。
地刃に僅かに鍛えがありますが、特別保存鑑定書が付いた希少な京五代の現存作、江戸期の拵え入り状態でしたが、白鞘、つなぎを新調致しました。





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