刀 肥後国住赤松太郎兼照兼嗣合作
(ひごのくにじゅうあかまつたろうかねてるかねつぐがっさく)
平成十三年五月吉日(二〇〇一)
Katana:Higonokuniju Akamatsu Taro Kaneteru Kanetsugu
現代・熊本 拵え入り
刃長:81.4 (二尺六寸九分弱) 反り:2.1 元幅:3.43
先幅:2.57 元重ね:0.76 先重ね:0.54 穴1
打ち刀拵え(現代作 全長115 柄長27.2 鞘 焦げ茶石目 こじり、鉄地毛彫金色絵 栗型、鯉口黒塗 柄 親鮫に焦げ茶革柄巻 縁頭、こじりと同作 目貫、赤銅容彫色絵、蝸牛図 鍔 鉄地透、菊花図)入り。
本作は、現代肥後鍛冶の名門、赤松太郎一派の棟梁格、兼嗣と弟兼照による兄弟合作の華やかな長尺刀です。
【コメント】
本作は、現代肥後鍛冶の名門、赤松太郎一派の棟梁格、兼嗣と弟兼照による兄弟合作の華やかな長尺刀です。
本作は一門は、熊本県八代市にある、『木村日本美術刀剣赤松太郎鍛錬所』にて精力的に活動しており、また近年では、『肥後虎』という真剣新作刀のオーダーメイドブランドを立ち上げるなど、日本刀の啓蒙活動の一翼を担っています。『肥後虎』とは、肥後熊本の戦国武将、加藤清正の異名。
兼嗣は、木村兼定と言い、昭和二十六年生まれ、かの有名な赤松三兄弟の長兄、兼照は、木村兼弘と言い、昭和三十二年生まれ、三兄弟の次兄に当たります。
本作は、平成二十六年(二〇一四)、兼嗣五十歳、兼照四十四歳の頃の作、寸法二尺六寸九分弱、刃縁匂い勝ちに明るく締まった華やかな備前伝乱れ刃の典型作です。
刃中も足が頻りに入るなど、単調な乱れ刃ではない中々の力作で、寸法的にも特注品かと思います。 鞘を払って1,160g、最高級長尺居合い刀としては勿論のこと、鑑賞用としてもお楽しみ頂けます。