短刀 薩陽臣奥元寛(元平の嫡男)
(さつようしんおくもとひろ)
文化十二二丁丑春(一八一七)


Tanto:Satsuyoshin Oku Motohiro



新々刀・薩摩 江戸後期
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:29.9(九寸九分弱) 反り:僅か 元幅:4.11 元重ね:0.61 穴1



平造り、三つ棟低め。 表裏共に棒樋をハバキ下で掻き流す。 鍛え、小板目肌沈み勝ちに良く詰み、所々肌立ち、地沸良く付き、地鉄良好。 刃文、互の目に小互の目、大互の目、箱掛かった刃を交え、刃縁荒沸良く付いて匂い深く明るく冴え、刃中所々沸崩れとなり、金筋、砂流し掛かる。 帽子、湾れ調で沸付き、先小丸風に返る。 茎生ぶ、先剣形、鑢大筋違い。 銅ハバキ(透かし有り)。 時代研磨。 白鞘入り。
脇差拵え(江戸後期 全長55.5 鞘 赤茶呂塗刻み風鞘 こじり、鉄地無文 返り角、栗型は黒塗 鯉口、鉄地に縁金は金象嵌 大小柄小刀、鉄地無文、猪の目透有 下げ緒、薄茶の麻 柄 鮫に金塗、赤茶裏革柄巻き 縁、兜金、鉄地無文 鍔 鉄地喰出し形、無文)付き。
 



【コメント】
本作は、貴重な奥元寛の幅広短刀、寸法九寸九分弱ながら、身幅4.11㎝、反り僅かで重ね薄めの造り込み、イメージとしては、国宝名物『庖丁正宗』が最も近いかと思われます。
元寛は、奥大和守元平の嫡男、奥次郎と称しました。父同様の作風を得意とし、年紀作に見る活躍期は、享和(一八〇一~〇四)から天保(一八三〇~四四)頃までとしています。しかしながら、父の助手や代作を多く務めたためか、自身作は僅少、本誌でも初掲載です。
互の目に小互の目、大互の目、箱掛かった刃を交えた刃文は、刃縁荒沸良く付いて匂い深く明るく冴え、刃中所々沸崩れとなり、金筋、砂流し掛かっています。
刃縁にびっしりと付いた大粒の刃沸が、地にこぼれて湯走り状を呈するなど、一見して薩摩新々刀と分かる典型的な作域です。
地刃健全で大きな疵なく、薩摩新々刀コレクションとしては確実に押さえて頂きたい一振り、付属の外装も、江戸期の生ぶ拵えです。










【売約済】商品番号:P-616 短刀 薩陽臣奥元寛(元平の嫡男) 文化十二二丁丑春(一八一七) 特別保存刀剣鑑定書付き 拵え付き

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