太刀 古波平(生ぶ無銘)
Tachi:Ko Naminohira
古刀・薩摩 鎌倉末期
特別保存刀剣鑑定書付き
![](https://www.samurai-nippon.net/pic-labo/P-675-top.jpg)
刃長:74.0(二尺四寸四分強) 反り:2.9 元幅:2.95
先幅:2.01 元重ね:0.65 先重ね:0.48 穴2
![](https://www.samurai-nippon.net/pic-labo/line2.jpg)
![](https://www.samurai-nippon.net/pic-labo/line2.jpg)
【コメント】
波平一派は、古伝書によると、平安後期、大和から薩摩国谷山郡波平の地に移住したと伝わる正国を祖とし、正国の子、行安が跡を継いで以降は、『行安』或いは『安行』を嫡流的に継承し、且つ門人の多くが、『安』や『行』の字を通字としています。
同派の作と鑑せられるもので、南北朝期を下らないものを『古波平』と呼びます。
作風は、鎬筋の高い造り込み、総体的に流れて柾心のある鍛えに、白け映りの立つ地鉄など、一貫して大和伝を基調とした作風を墨守しており、波状に綾杉風の肌合いが出る場合もありますが、月山や下原鍛冶のように、判然とした渦巻き型にはなりません。焼きの低い穏やかな直刃を主体とし、ほつれ、打ちのけ、二重刃の掛かる出来で、刃縁は潤み勝ちとなります。
本作は、生ぶ無銘ながら、『古波平』の極めが付された太刀、寸法二尺四寸四分強、反り深く優美な姿、鎌倉末期は下らないと鑑せられます。
小板目良く詰んだ地鉄は、刃寄り柾肌が波状に流れ、所々強く肌立ち、地斑状の映り立ち、細直刃調で小互の目交じりの刃は、刃縁やや沈み勝ちに締まり、一部潤み心でほつれ掛かり、刃中繊細な金筋、砂流しが掛かっています。
地刃に少し鍛え肌、時代相応の研ぎ減りもありますが、古波平らしい古朴な味わいが随所に見られる姿美しい生ぶ太刀です。
![](https://www.samurai-nippon.net/pic-labo/P-675.jpg)
お買いものガイド
![](https://www.samurai-nippon.net/pic-labo/footer.jpg)