刀 無銘(伝青江)
(でんあおえ)
Katana:Mumei(Den Aoe)
古刀・備中 南北朝最初期
特別保存刀剣鑑定書付き

刃長:67.8(二尺二寸四分弱) 反り:1.1 元幅:3.01>
先幅:2.10 元重ね:0.69 先重ね:0.44 穴1


【コメント】
本作は、大磨り上げ無銘ながら、『伝青江』の極めが付されています。
無銘極めの場合、鎌倉中期頃までの作を『古青江』、それ以降南北朝末期までの作を『青江』としています。
寸法二尺二寸四分弱、反りやや浅めの勇壮な姿は、南北朝最初期の作と鑑せられます。
やや沈みに詰んだ地鉄には、地斑映り立ち、直湾れ調の刃は、焼き幅に広狭があり、刃縁匂い勝ちに小沸付いて沈み心となり、刃中葉、小互の目足、逆足が良く入っています。
断続的な映り、刃縁の足の入り方など、この期の青江らしい特徴が良く出ています。
また表裏にある、大振りな素剣と草の倶利伽羅も堂々たる彫り口です。
地刃に細かな鍛え肌もありますが、南北朝期を下らない作として、総体的に健全です。





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