脇差し 法華(無銘)
(ほっけ)


Wakizashi:Hokke(Mumei)



古刀・備後 室町初期 古鞘有り
保存刀剣鑑定書付き




刃長:44.1(一尺四寸六分弱) 反り:1.2 元幅:2.98 元重ね:0.57 穴2



平造り、三ッ棟低く、表は棒樋に添え樋を丸留め、腰元に梵字有り、裏は表同様に棒樋を丸留める。 鍛え、板目に杢目、流れ肌を交えて肌立ち、地沸厚く付き、地景入り、地鉄良好。 刃文、細直刃調で切っ先付近は幅広になり、刃縁匂い勝ちに小沸付いて締まり気味、所々沈み心となり、二重刃、打ちのけ掛かる。 帽子、直調で先僅かに返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢極浅い勝手下り。 朧銀地ハバキ。 時代研磨(小サビ有り)。 白鞘入り(古鞘有り)。



【コメント】
本作は、備後法華鍛冶による室町初期の平脇差し、古鞘によると、献上品であり、二度の試し斬り、金三枚の代付けなどが成された旨が記されています。
備後の法華一乗派は、三原鍛冶の範疇でありながら、その系統はやや異なり、備前福岡一文字の系統である国分寺助国が、その祖であると云われています。主に南北朝期から室町期に活躍した一派で、一乗、兼安らが代表鍛冶です。現存する在銘作は稀で、平造りの小脇差か短刀に限られています。
本作は、身幅の割に寸の長い、先反り付いた平脇差しで、室町初期に多く見られる典型的な姿です。
板目に杢目、流れ肌を交えて上品に肌立つ地鉄、細直刃調の刃は、切っ先付近幅広になり、刃縁匂い勝ちに小沸付いて締まり気味、所々沈み心となり、二重刃、打ちのけが掛かっています。
鞘書きには、『無銘御脇指 七番(蔵番) 喜多川嘉六なる人物からの献上品 元禄二年七月二十八日に成田友右衛門 同七年五月九日に成田平八による試し斬り 刃味上々也 弐の胴落とし 土壇に五寸四分入る 代金子三枚の代付け 宝暦五年七月二十二日 竹屋喜四郎が研ぎを仕上げる』というような旨が記されています。
重ねを薄く仕立てた造り込み、刃縁沈み勝ちに締まる細直刃は、試し斬りにあるような凄まじい斬れ味を想像させます。
オリジナルの古鞘は傷み、若干のガタ付きがありますが、大変貴重な資料ですので、大切に保管して下さい。














【売約済】商品番号:Q-075 脇差し 法華(無銘) 保存刀剣鑑定書付き 古鞘有り

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