脇差し 忠廣(二代)
(近江大掾忠廣最初期銘)(寛永十年)
(ただひろ)
Wakizashi:Tadahiro
新刀・肥前 江戸初期 大業物
特別保存刀剣鑑定書付き

刃長:43.0(一尺四寸二分弱) 反り:1.0 元幅:3.12 元重ね:0.67 穴1
【コメント】
忠廣は、初代忠吉の嫡子として慶長十九年に生まれ、幼名を平作郎、後に父同様新左衛門と改めています。寛永九年八月、父の死に伴って、十九歳で二代目を相続、寛永十八年七月に『近江大掾』を受領しました。
作刀期間は、寛永から元禄まで六十余年、元禄六年、八十一歳没。
作風は、父同様、小板目詰んだ小糠肌に、伝統の肥前直刃を真骨頂とし、稀に互の目を主体に湾れ、丁子の交じる出来、足長丁子風のものなど、乱れ刃もあります。
銘振りは、初期は『肥前国住藤原忠廣』、受領後は『肥前国住近江大掾藤原忠廣』、『肥州住近江大掾藤原忠廣』、『近江大掾藤原忠廣』となり、年紀作はほとんどありません。
本作は、寸法一尺四寸二分弱、身幅しっかりとした雄壮な菖蒲造脇差し、貴重な忠廣二字銘で、鑑定書には、『二代・年代寛永十年頃』とあるように、近江大掾受領前、同工二十歳の頃に当たる最初期銘です。
二代忠廣銘は、寛永十年から始まり、同十一年からは、鏨がもっと細くなりますので、このしっかりとした銘振りは寛永十年限定です。
因みに、忠廣銘は、初代晩年か二代のどちらかですが、年紀がない場合、その銘振り、特に『廣』の字体によって容易に見分けられます。
地沸を微塵に厚く付けた小板目肌は、細かな地景を織り交ぜ、緩みのない美しい肥前小糠肌を呈しており、互の目乱れ主体で、小互の目、丁子風の刃を交えた刃は、刃縁荒沸付いて匂い一際深く明るく冴えています。
特に欠点はありません。これで寸法が二尺四寸程あれば、重要刀剣最右翼にその名が挙げられるでしょう。
肥前乱れ刃の会心作、大変良く出来ていますので、この希少な銘振りも含めて 確実に押さえて下さい。



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