鍔:円相菊紋唐草図
Tsuba:Ensokikumon Karakusa Zu
江戸初期
無銘平戸として特別保存刀装具鑑定書付き
縦81.5mm 横77.2mm 厚3.5mm(切羽台)重153g
真鍮地竪丸形 鋤出高彫 象嵌色絵 鋤残耳
大ぶりで独特な雰囲気を醸す、初期の平戸鍔です。
平戸鍔とは、戦国期以降に中国を経由で西洋から伝来した意匠を取り入れ、長崎平戸辺りで制作されていた、日本古来の鍔とは風合い、文様を異にする鍔のことを言います。
江戸期になると南蛮鍔として全国的な流行となり、平戸だけでなく全国で南蛮鍔として製作されるようになります。
この鍔は平戸と極められた鍔、真鍮地は長い時を経て、突部分以外は茶褐色となっています。耳際には菊花が据えられ、赤銅で象嵌された唐草は地に馴染み、耳際を黒く染めています。耳の真鍮地に赤銅唐草模様平象嵌は、真鍮本来の色に黒い赤銅平象嵌が上手い具合に残されています。
長い時の流れが創り出す地金の変化が見せる、絶妙な雰囲気と趣を感じ取っていただきたい、大変貴重な逸品です。
専用桐箱入り
大ぶりで独特な雰囲気を醸す、初期の平戸鍔です。
平戸鍔とは、戦国期以降に中国を経由で西洋から伝来した意匠を取り入れ、長崎平戸辺りで制作されていた、日本古来の鍔とは風合い、文様を異にする鍔のことを言います。
江戸期になると南蛮鍔として全国的な流行となり、平戸だけでなく全国で南蛮鍔として製作されるようになります。
この鍔は平戸と極められた鍔、真鍮地は長い時を経て、突部分以外は茶褐色となっています。耳際には菊花が据えられ、赤銅で象嵌された唐草は地に馴染み、耳際を黒く染めています。耳の真鍮地に赤銅唐草模様平象嵌は、真鍮本来の色に黒い赤銅平象嵌が上手い具合に残されています。
長い時の流れが創り出す地金の変化が見せる、絶妙な雰囲気と趣を感じ取っていただきたい、大変貴重な逸品です。
専用桐箱入り