短刀 国光(新藤五)
(くにみつ(しんとうご))


Tanto:Kunimitsu(Shintougo)



古刀・相模 鎌倉末期
最上作 拵え付き
第四十八回重要刀剣指定品
薫山先生鞘書き有り




刃長:23.1(七寸六分強) 反り:僅かに内反り 元幅:1.89 元重ね:0.47 穴1



 平造り、三ッ棟低い。 表は素剣、裏は腰樋をハバキ下で丸留める。 鍛え、小板目、板目肌がやや沈み勝ちに良く錬られ地鉄は、細やかな地沸、地景を交えて、棟寄りには沸映りが立ち、地鉄良好。 刃文、細直刃の刃文は、刃中匂い深く、良く沸付き、細かなほつれ、随所に刃縁に沿って沸筋立つ。 帽子、直調で荒目の沸付き、先小丸に浅く返る。 茎生ぶ、先浅い刃上がり栗尻、鑢勝手下がり。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。



【コメント】
 新藤五国光の在銘重要短刀、相州鎌倉鍛冶の事実上の祖であり、短刀の名手、その本領を遺憾なく発揮した、余りにも貴重な現存作です。 
 新藤五国光は、山城粟田口国綱の子と伝わる生粋の相州鎌倉鍛冶で、名物短刀『会津新藤五』など、国宝の短刀三口、重要文化財の太刀二口、短刀八口、名物短刀『乱新藤五』など、重要美術品の太刀一口、短刀九口を数えます。太刀は僅少で、短刀のみ多い刀工、短刀の名手として、親類関係にある粟田口藤四郎吉光と双璧を成す、鎌倉末期の名工です。
 特に行光、正宗、則重の三名工を育成したことは、後世への影響力を考えれば偉大なる功績です。子に国廣がおり、南北朝期になると、門下からは相州廣光、秋光、長谷部国重なども輩出しています。
 相州鎌倉鍛冶の草分け的存在と言えば、前述の父とされる粟田口国綱、備前三郎国宗、一文字助真ですが、銘文に居住地、年紀を刻した作が残されていること、前述した新藤五門下の顔ぶれを見ても、相州鎌倉鍛冶の事実上の祖が国光であることは明白です。
 活躍期は、永仁(一二九三~九九年)から正中(一三二四~二六年)頃まで、重要文化財の短刀に『鎌倉住人新藤五国光作 永仁元年十月三日』と銘があり、これが同工最古の年紀になります。 
 作風は、粟田口物を思わせる小板目肌の詰んだいわゆる梨子地肌で、同工の場合、地景、湯走り、沸映り等、地沸の働きがより著しくなり、刃文は直刃を得意とし、糸、細、中、広直刃など多様で、ほつれ、金筋、稲妻等、光りの強い刃沸が見所となります。前述の『乱新藤五』だけは、下半が小互の目乱れ刃になっていますが、乱れ刃はこれ以外皆無に等しいかと思います。
 彫り物は素剣、梵字、護摩箸、腰樋など簡素なものを見ます。
 本作は寸法七寸六分強、切っ先フクラ枯れ気味で三ッ棟の造り込み、僅かに振り袖風の反りを持たせた茎には、鮮明且つ典型的な二字銘が刻まれています。
 小板目、板目肌がやや沈み勝ちに良く錬られ地鉄は、細やかな地沸、地景を交えて、棟寄りには沸映りが立っており、細直刃の刃文は、刃中匂い深く、良く沸付き、細かなほつれ、随所に刃縁に沿って沸筋が走っています。
 表に素剣、裏に腰樋の生ぶ彫りがあり、簡素ながら鏨が深く、味わい深い良い彫り物です。
 地刃に鍛え、研ぎ減りも見られますが、重要図譜に、『同工の特色が良く現れた作域を示しており、また茎の銘字が鮮明である点も好ましく、同工の標本的且つ暢達な銘振りを見せている。』とあるように、生ぶ茎で穴一つ、この銘振りは資料的にも大変貴重です。
 新藤五国光の在銘短刀は、中々お目に掛かりません。これが相州鍛冶の事実上の祖、短刀の名人と謳われる希少な現存品、絶対に見過ごせない新藤五国光です。




















【売約済】商品番号:V-1829 短刀 国光(新藤五) 第四十八回重要刀剣指定品 薫山先生鞘書き有り 拵え付き

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