刀 無銘(伝志津)
(でんしづ)


Katana:Mumei(Den Shizu)



古刀・美濃 南北朝初期 最上作
第十四回重要刀剣指定品
本阿弥日洲先生鞘書き有り




刃長:67.0(二尺二寸一分強) 反り:1.3 元幅:2.97
先幅:2.05 元重ね:0.70 先重ね:0.48 穴4(内3埋)




鎬造り、鎬高く庵棟低い、中切っ先やや鋭角に伸び心となる。 表裏棒樋を茎途中で掻き流す。 鍛え、やや黒みを帯びた地鉄は、板目に所々流れ肌を交えて良く詰み、ほのかに白け心があり、地沸微塵に厚く付き、細かな地景繁く入り、地鉄概ね精良。 刃文、湾れ乱れ調で、小互の目、小乱れ、尖り心の刃を交え、刃縁沸匂い深く明るく冴え、刃中上品な金筋、砂流し掛かる。 帽子、湾れ調で大丸風となり、先僅かに掃き掛け返る。 茎大磨り上げ、先切り、鑢筋違い。 銀に金着せ二重ハバキ。 時代最上研磨。 白鞘入り。  



【コメント】
 志津兼氏(無銘)の重要刀剣、『正宗十哲』、美濃相州伝の最高峰、刃沸の美しさ、地刃の冴えは、師正宗に比肩する同工出色の出来映えです。
 兼氏は、大和国手掻派の出身で、初め『包氏』と銘じ、鎌倉末期、相州正宗門人となり相州伝を会得、南北朝初期頃に美濃国志津(現岐阜県海津市南濃町志津)の地に移住し、『兼氏』と改め、志津三郎と称しました。この地で大和伝に相州伝を加味した新しい流派、『美濃伝』の基礎を築きました。
 御物一口、重要文化財六口、重要美術品十四口を数えますが、在銘確実な作は僅か数振りで、御物である『浮田志津』、重要文化財『稲葉志津』は、生ぶ無銘の短刀、重要文化財で徳川家康の指し料であった『分部志津』も、大磨り上げ無銘であるように、志津と言えば、大半が無銘極めとなります。
 『正宗十哲』の一人ですが、その中でも特に師風を良く継承した名工として誉れ高く、実際志津極めの作には、大凡正宗と鑑せられる作も幾つか見られます。正宗との相違点は、鍛えに板目が流れるなどの柾心がある点、互の目が連れる刃や尖り風の刃が交じる点、帽子に丸みがあって、大丸風で返りが短く、時には先が焼き詰め風となる点などが挙げられます。
 本作は昭和四十一年、第十四回の重要刀剣指定品、寸法二尺二寸一分強、切っ先やや鋭角に伸び心、反りやや浅めに付いたスタイルは、本阿弥日洲先生鞘書きにも『時代建武(一三三四~三六)頃』とあるように、南北朝最初期の雄壮な太刀姿を示した地刃健やかな優品です。
 茎表には極々僅かですが『朱書き』の痕跡がありますが、現在は判読不明となっています。古来より本阿弥家では、生ぶ茎無銘の作に限って、『朱銘』によって極めを入れていましたが、明治期以降は、生ぶ茎でなくとも、『朱書き』として極めを入れるようになりました。
 板目に所々流れ肌を交えて良く詰んだ地鉄は、やや黒みを帯び、ほのかに白け心があり、地沸微塵に厚く付き、細かな地景が繁く入り、湾れ乱れ調で小互の目、小乱れ、僅かに尖る節のある刃を交えた焼き刃は、刃縁の沸匂い深く明るく冴え、刃中上品な金筋、砂流しが掛かっています。
 帽子も浅く湾れ込んで大丸風となり、先掃きかけて僅かに返るなど、『志津兼氏』極めとして、全く異論の余地はありません。
 物打ち付近の棟に残された三ヶ所の受け疵は、刀が武器であった何よりの証拠であり、それと同時に本刀の強靱性、耐久性の高さを物語っています。
 地刃の冴え、刃縁に煌めく上質な沸は、師に比肩するものがあります。
 これが南北朝初期に於ける、美濃相州伝の最高峰、志津三郎兼氏の典型作優品です。 


















【売約済】商品番号:V-1863 刀 無銘(伝志津) 第十四回重要刀剣指定品 本阿弥日洲先生鞘書き有り 拵え付き

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