脇差し 一竿子忠綱
(いっかんしただつな)
彫同作 元禄十一年二月日(一六九八)


Wakizashi:Ikkanshi Tadatsuna



新刀・摂津 江戸中期 良業物
第三十四回重要刀剣指定品




刃長:54.6(一尺八寸) 反り:1.7 元幅:3.14
先幅:2.32 元重ね:0.69 先重ね:0.55 穴1




鎬造り、鎬庵棟高め、中切っ先。 表は火炎宝珠に昇り龍、裏には三鈷柄附き剣の自身彫り有り。 鍛え、小板目肌良く詰み、所々細かに肌立ち、地沸厚く付き、地鉄精良。 刃文、直調の焼き出しから、互の目、小互の目、丁子風の刃を交えて濤瀾風となり、刃縁沸匂い一際深く明るく冴え、刃中葉、太い互の目足入り、金筋、砂流し掛かる。 帽子、直湾れ調で先小丸に返る。 茎生ぶ、先急な刃上がり栗尻、鑢筋違いで僅かに化粧鑢付く。 銀に金着せ二重ハバキ。 時代最上研磨(細かなヒケ有り)。 白鞘入り。



【コメント】
一竿子忠綱の重要刀剣脇差し、明るく冴え渡る濤瀾風乱れ刃、見事な『一竿子彫り』、元禄年紀入り、同工最良期に於ける典型作です。
忠綱は浅井万太夫と言い、初代忠綱の子で、正保元年(一六四四)の生まれと伝わっており、初銘を忠国、後に二代忠綱を襲名、父と同様、『近江守』受領し、元禄二年(一六八九)からは、『一竿子』を冠するようになります。
活躍期は、延宝(一六七三~八一)から享保(一七一六~三六)頃、越前守助廣や井上真改と並ぶ大坂新刀鍛冶の筆頭です。また彫りの名人としても名高く、代名詞でもある『一竿子彫り』は、新刀中最高峰の彫技とされます。それ故に、茎に『彫物同作』、『彫同作』等の切り付け銘ある自身彫りの作は、大変希少価値が高くなります。
作風は、初期は初代風の焼き頭の揃った足長丁子乱れ、『一竿子』銘以降は、互の目乱れ、助廣風濤瀾乱れが多く見られ、稀に直刃もあります。
銘振りは、初期は『粟田口近江守忠綱』、『一竿子』銘以降は、『粟田口一竿子忠綱』、『一竿子粟田口忠綱』、『一竿子忠綱』となります。
本作は昭和六十三年、第三十四回の重要刀剣指定品、寸法一尺八寸、地刃この上なく健やかな新刀重要脇差し、見事な『一竿子彫り』、貴重な元禄年紀入りの傑作、元禄十一年は、同工五十五歳の頃に当たります。
同工には昨年(令和二年)までで、重要文化財一口、特別重要刀剣三口、重要刀剣五十二口の指定品がありますが、その内の六割近くが元禄年間の作、元禄年紀が重宝されるのはこのためです。
小板目肌良く詰んだ精良な地鉄、直調の焼き出しから、互の目、小互の目、丁子風の刃を交えて濤瀾風となった焼き刃は、刃縁明るく冴え、刃中葉、太い互の目足入り、金筋、砂流しが掛かるなど、この期に於ける典型的な作域を示しています。
表裏腰元には火炎宝珠に昇り龍と三鈷柄附き剣、これは同工が得意とする意匠で、濃厚な彫り口は同工ならでは、仔細に見ると彫りの一部は焼き頭に掛かっていることが分かります。
忠綱の『一竿子銘』、『彫同作』、『元禄年紀』と三拍子揃った欠点の見当たらない新刀重要、大坂新刀筆頭鍛冶がその技量を存分に示した優品です。




















商品番号:V-1902 脇差し 一竿子忠綱 彫同作 元禄十一年二月 第三十四回重要刀剣指定品

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