脇差し 備州長船清光
(びしゅうおさふねきよみつ)
天正七年八月日(一五七九)
Wakizashi:Bishu Osafune Kiyomitsu
古刀・備前 安土桃山期 拵え付き
藤代松雄鑑定書付き

刃長:23.7(七寸八分強) 反り:なし 元幅:2.05 元重ね:0.71 穴2(内1埋)
平造り、庵棟低い。 鍛え、小板目に板目、杢目、流れ肌を交えて所々肌立ち、交じりで良く練られ、地沸厚く付き、地景入り、白け心があり、地鉄良好。 刃文、直湾れ調で僅かに小乱れ交じり、刃縁良く沸付いてやや沈み勝ち、ほつれ、打ちのけ掛かり、刃中金筋、砂流し掛かる。 帽子、直調で、先小丸風に深く返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢勝手下り。 銅に金着せハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。
合口拵え(全長40.5 幕末期 鞘 茶の石目鞘 こじり、栗型、瓦金、鯉口、縁頭は全て同作同図、銀地高彫、荒波図 小柄、鉄地据紋象嵌金色絵、一引き龍図 笄、鉄地銀色絵、斜め縞模様図 柄 親鮫に金茶柄巻き 目貫、赤銅容彫金色絵、虎豹図)付き。
【コメント】
本作は、天正七年作、寸法七寸八分強、重ねしっかりとした末備前短刀、俗名なく、にわかには個銘まで極め難いですが、この頃には新十郎、孫兵衛尉、弥兵衛尉、七郎右衛門尉などがいますので、そのどれかに該当するかもしれません。
茎が一部荒れていて判読し難い箇所もありますが、藤代松雄先生の鑑定が付いているように、銘は問題ありません。
直湾れ調で僅かに小乱れ交じりの刃は、刃沸強く、ほつれ、打ちのけ、金筋、砂流し掛かるなど、良く働いています。
地に少し緩みもありますが、幕末期の合口拵え付きで楽しめます。


