短刀 氏房作
(うじふささく)
Tanto:Ujifusa
古刀・美濃 安土桃山期
特別保存刀剣鑑定書付き

刃長:29.0(九寸六分弱) 反り:僅か 元幅:2.72 元重ね:0.44 穴2(内1埋)
平造り、庵棟低め。 鍛え、杢目に板目、流れ肌を交えて良く練られ、地沸厚く付き、地色やや黒み勝ち、丸い飛び焼き、湯走り掛かり、地景繁く入り、地鉄良好。 刃文、互の目乱れ、矢筈風の刃、角張った刃、湾れ交じりで、刃縁良く沸付いて匂い深く明るく冴え、刃中金筋、砂流し烈しく掛かる。 帽子、直調で、先僅かに掃き掛け深く返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢切り。 銅に金着せハバキ。 時代研磨(小サビ有り)。 白鞘入り。
【コメント】
本作は、氏房二字銘、鑑定書にも『氏房作(関)』とあるのみで、個銘までは極めていません。
作は、新古境と鑑せられ、銘振りからして、若狭守や飛騨守氏房ではないと思われます。ただ氏房系は、駿河、薩摩などへ移っていますので、その系統でしょう。
寸法九寸六分弱、身幅しっかりとして、重ね薄めの慶長新刀スタイルです。
大模様に良く鍛えられた地鉄、美濃関風の乱れ刃は、刃縁明るく冴え、刃中金筋、砂流し烈しく掛かり、地には飛び焼き、湯走りも見られます。
大きな欠点なく、特別保存付き、中々魅力的氏房短刀です。

