短刀 藤原兼房作(二十五代)
(ふじわらのかねふささく)
平成五年正月吉祥日(一九九三)
Tanto:Fujiwarano Kanefusa
現代・岐阜

刃長:30.2(一尺弱) 反り:0.3 元幅:2.86 元重ね:0.67 穴1
平造り、庵棟低い。 表裏共に棒樋をハバキ下で掻き流す。 鍛え、板目総体的流れて肌立ち、地沸厚く付き、地景繁く入り、地鉄良好。 刃文、互の目乱れ主体で、小互の目、湾れを交え、刃縁匂い勝ちに小沸付いて明るく締まり、刃中互の目足入り、所々金筋、砂流し掛かる。 帽子、湾れ込んで、先尖り風に掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢筋違い。 銀に金鍍金ハバキ。 時代研磨(小サビ有り)。 白鞘入り。
【コメント】
二十五代兼房は、加藤賀津雄と言い、昭和三十二年生まれ、岐阜県関市出身で、初め人間国宝月山貞一、後に父二十四代兼房に学び、昭和五十八年より、二十五代兼房を襲名しました。作風は、伝統的な美濃伝、志津風の相州伝、相伝備前、備前伝を得意としています。本作は、同工三十六歳の頃、典型的な美濃伝の乱れ刃で、明るく締まった柔らかな刃を丹念に焼いた佳品です。
