短刀 永貞
慶応二年五月
Tanto:Nagasada
新々刀 明治期

刃長:27.0(八寸九分強) 反り:僅かに内反り 元幅:2.57 元重ね:0.65 穴1
平造り、庵棟低い。 鍛え、板目沈み勝ちでやや流れて肌立ち、地沸厚く付き、地景入り、地鉄良好。 刃文、互の目に小互の目交じり、刃沸良く沸付いて匂い深くやや潤み勝ちに明るく、ほつれ、二重刃、打ちのけ頻りに掛かり、刃中互の目足良く入り、金筋、砂流し烈しく掛かる。 帽子、湾れ込んで沸付き、先掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢化粧大筋違い。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。
【コメント】
本作は、御勝山永貞風の銘で、年紀もありますが、ダメでしょう。しかしながら、互の目に小互の目交じりの刃は、刃縁、刃中共に烈しく変化するなど、一見清麿一門を思わせるものがあり、永貞の一作風が良く示されています。大きな疵なく、金着せ二重ハバキ付き、刃の出来で楽しめます。
