短刀 源信重造(沖芝信重)
平成二年七月吉日(一九九〇)
(みなもとのののぶしげ)
Tanto:Minamotono Nobushige
現代・大阪

刃長:21.0(六寸九分強) 反り:なし 元幅:2.43 元重ね:0.61 穴1
平造り、庵棟低い。 鍛え、板目肌流れて所々肌立ち、特に表は柾が目立ち、地沸厚く付き、地色やや黒み勝ち、地景繁く入り、地鉄良好。 刃文、広直刃湾れ調で、刃縁良く沸付いて沈み勝ち、刃中繊細な金筋、砂流し幾重にも重なって掛かる。 帽子、湾れ調で焼き深く、先烈しく掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢化粧大筋違い。 銀ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。
【コメント】
沖芝信重は、大正十二年、京都生まれ、沖芝正次の四男、後に大阪八尾市に移っています。沖芝家は、祖父の代からの刀匠家系、また同工は、隕石鉄を原料にした、いわゆる『流星刀』の作者としても有名。本作は、良く見ると、表裏で地刃の働きがやや異なり、表は柾が強く、刃中も繊細な金筋、砂流し幾重にも重なって掛かるなど、中々面白いです。大きな疵はありません。
