鍔:竹透図
無銘伝又七
Tsuba:Take Sukashi Zu
江戸初期
保存刀装具鑑定書付き

縦79.8 横77.8 厚5 重111g
【コメント】
鉄槌目地竪丸形 地透毛彫 丸耳 両櫃孔
又七の得意とする竹透の鍔です。
又七は鉄砲工であった父清兵衛勝光の子として慶長十年生まれ、はじめは家業の鉄砲鍛冶を勤めていましたが、細川忠興候に出仕、二十人扶持を支給され細川家の抱え工となります。
細川家に仕え、七代藤八に至るまで肥後春日村に住したことから、林派とも春日派とも言われています。
林又七は肥後金工中第一の名人と言われ、鉄鍔を得意とし、抜群の鉄味で他国の鉄鍔工とは一線を画しています。
この鍔も良く練れた高級羊羹色のような鉄色、ネットリとして潤いがあり、鉄砲鍛冶の修行故か鉄は美しくも頑強で、鉄鍔の最高峰と言われる所以も納得させられます。
千利休の七哲人の一人でもあった細川三斎は林又七の手助けで自らも鍔製作を試み残されていることからも、侘茶からくる武人特有の美意識は、林又七にも大きな影響を与え、見事な鉄味の作品として残されています。
何とも言えぬ鉄地鍛え、竹の幹の丸み、静かで得も言えぬ侘び寂の世界を感じさせる鍔です。
専用桐箱入り



