鍔:松竹図
銘・勢州亀山住 国友貞栄作
Tsuba:Shochiku Zu
江戸中期 伊勢
特別保存刀装具鑑定書付き
縦84.2mm 横84.2mm 厚5.7mm 重220g
【コメント】
鉄研磨地丸形 砂張象嵌 角耳小肉
勢州亀山住国友貞栄の希少な在銘、間(はざま)鍔です。
間鍔とは、近江国国友村の鉄砲鍛冶であった国友貞栄が松平家に抱えられ、伊勢亀山に来住し、鉄砲の布目象嵌から発案した、一種の合金である砂張(さわり)を鍔に象嵌したことに始まる鍔工一派のことを言います。
この鍔は、表に松葉を耳際から星のように飾り、裏は鍔右下から竹の幹を左に伸ばし、笹の葉を描いた、デザイン的にも面白い作です。
在銘作の殆どは「間」とのみ刻されたものが多く、この鍔に勢州亀山住と所在地、国友貞栄と銘が刻くされた作は大変珍しく貴重です。
ほぼ象嵌落ち、傷なく独特な風合いを見せる「間」鍔です。
専用桐箱入り